決勝はCL史上初のドイツ対決

欧州チャンピオンズリーグ(CL)は5月1日、準決勝第2戦の残り1試合が行われ、2年連続での決勝進出を目指すバイエルンは敵地カンプ・ノウで、2010/11シーズンのCL覇者バルセロナ(スペイン)と対戦した。第1戦を4-0で先勝したバイエルンは、この日も落ち着いた試合運びでバルセロナを3-0と圧倒。第1戦との合計結果を7-0とし、2年連続での決勝進出を決めた。4月30日にはドルトムントが、準決勝でレアル・マドリード(スペイン)を合計4-3で破りひと足先に決勝進出を果たした。決勝戦は5月25日、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われる。決勝でのドイツ勢対決はCL史上初のことだ。


バルセロナ 0-3 バイエルン


バイエルンはDFラーム、MFシュバインシュタイガー、MFマルティネス、DFダンテら主力4選手が、この第2戦で警告を受けると、決勝進出を果たした場合でも出場停止になるという難しい状況。先月23日の第1戦で4-0と快勝しているだけに、これらの選手を温存するという手も考えられたが、ハインケス監督はダンテを除く3選手をピッチに送り、決勝戦への切符獲得に全神経を集中した。一方のバルセロナはエースのFWメッシをベンチに置いた状態で試合に臨んだ。

序盤はバイエルンが落ち着いた守備で試合をコントロール。バルセロナの積極的な攻撃に対しても乱されることなく、逆にカウンターからチャンスを作っていく。最初の決定機は12分、MFロッベンが右サイドのスペースに走り出したところに、シュバインシュタイガーが透かさずロングパス。DFピケに追いつかれたことでシュートには持ち込めなかったが、が完全にバルセロナ守備陣の裏を取った。ここから試合に動きが出始め、バルセロナも敵陣の深い位置までボールを運ぶ回数が増える。しかし、次のチャンスを作ったのもバイエルン。19分、またしても惜しいところでカットされたが、ロッベンのドリブル突破から、シュバインシュタイガーがゴール前で華麗なダイレクトパスを披露し、バルセロナの守備を翻弄した。

押され気味のバルセロナは27分、ついに最初の好機を迎える。DFアウベスの右サイドからのクロスをファブレガスが折り返したところに、シャビが左足ボレーで合わせた。しかし、シュートはクロスバーを越えていき、先制はならない。さらに31分にもシャビが絶妙なクロスで好機を作る。しかし、滑り込んで合わせたファブレガスのシュートは、GKの正面を突く。前半は0-0で終了した。

後半は前半での落ち着いた試合展開から一転し、バイエルンが第1戦を思わせる猛攻でバルセロナを圧倒する。まずは48分、DFアラバが見事なロングパスでサイドチェンジすると、右サイドで受けたロッベンがペナルティエリア内へドリブルで切れ込み、得意の左足で先制ゴールを突き刺した。さらに72分、MFが途中出場のグスタボからのスルーパスに合わせて飛び出し、ゴール前へ低いクロスを入れる。するとゴール方向へ走りながらクリアを試みたDFピケが膝で痛恨のオウンゴール。これで2-0としたバイエルンは、76分にもリベリのクロスをMFが頭で押し込み、最終的に3-0で第1戦に引き続き快勝した。

試合後、ハインケス監督は「今季はチームが団結しているだけでなく、選手間の人間関係も非常にいい。チーム関係者が一丸となって力を合わせているし、成功への渇望が強い。ドイツ優勝はすでに決めていて、さらにCL決勝進出も果たした。(バルセロナとの)この2試合で、うちが本当に高いレベルでサッカーをできることを証明できたと思う。戦術、秩序、ポジショニング、素早いプレーなどの完成度が非常に高く、守備に関しても素晴らしい。全選手が献身的に参加している。チームが一体になっているのを、はっきりと感じることができる」と選手を称えた。

主将のラームは「(バルセロナ相手に2度もこのような形で圧勝できるとは)夢にも思っていなかった。バルセロナはいまでも最高のチームだし、近年はヨーロッパを支配していた。ホームでの4-0、そして今日の3-0という勝利は、もちろん通常では考えられないこと。でも自分はずっと『バイエルンにはいいメンタリティーがあって、素晴らしい選手がそろっている。だから(バルセロナのような)チームをも苦しめることができる』、と話してきた。この2試合ではそれが本当に上手くいった」と誇らしげだった。