オットマー・ヒッツフェルト氏、ゲッツェ移籍について語る

【ミュンヘン発・bundesliga.de編集部】バイエルン・ミュンヘンは4月23日、ドルトムントのドイツ代表MFマリオ・ゲッツェが2013年7月1日付で加入することで、同選手と合意したことを明らかにした。この電撃移籍をうけて、両クラブで指揮を執った経験のあるオットマー・ヒッツフェルト氏(現スイス代表監督)に話を聞いた。

bundesliga.de マリオ・ゲッツェの移籍を聞いて、どれくらい驚きましたか?

ヒッツフェルト氏 いまこの時期のニュースというのにかなりびっくりしている。ゲッツェがいつかバイエルンへ行くというのは、秘密のことではなかった。それは彼の成長において論理的な展開だった。2年前、ゲッツェがドイツサッカーの特別な才能だとわかったときにバイエルンが獲得しなかったことも驚いた。しかしバイエルンは非常に高額なお金を手に入れ、ゲッツェをまだ支払い可能な金額で獲得できた。

bundesliga.de ゲッツェとグアルディオラ新監督はどの程度合うでしょうか。

ヒッツフェルト氏 グアルディオラは非常にテクニカルな選手に注目し、システムのなかでそういった選手にチャンスを与える。そのため、ジェルダン・シャキリもバイエルンで一気に成長することを願っている。しかしゲッツェが来てからでは、ますます難しくなるね。おそらくバイエルンの選手1人か2人かが放出されるということだろう。トップ選手が多すぎると、うまくいかなくなったときに騒ぎが起こる。

bundesliga.de 多くの人がマリオ・ゲッツェを「スイスアーミーナイフ」と称しています。彼は多くのポジションをこなせるからです。これは彼の大きな長所ですか?

ヒッツフェルト氏 マリオ・ゲッツェはまだ成長途中にあり、熟しきっていない選手だ。しかし攻撃面でどこでもプレーするためのテクニカルな武器を備えている。特にゲームにおける戦術的インテリジェンスを持ち、攻撃的MFとしてさまざまなポジションに合わせられる。彼はすでにメッシの役割を演じている。つまり「9,5」割の攻撃の中心を担っている。彼はとてもよく予測が立てられる。そのため、いつでもボールを受けられる体勢にある。

bundesliga.de ゲッツェが次代のメッシになれるという評論家たちの意見に賛同しますか?

ヒッツフェルト氏 まだマリオ・ゲッツェがバイエルンで次のステップに進むのを待たなくてはならない。さらに強いチームでプレーすれば、もちろんもっと強い選手になれる。メッシの代わりになれるとは、私はいまのところ思っていない。メッシは現在、すべての枠を超越している。単なるセンセーショナルなアシストをする選手ではなくて、信じられないほど多くの、そして重要なゴールを決める。メッシのように強くなるためには、まだ何年か鍛錬しなくてはならない。しかしペップ・グアルディオーラとなら、その方向に成長していけるだろう。

bundesliga.de ドルトムントにとってはこの移籍は何を意味するのでしょう。

ヒッツフェルト氏 これはまたバイエルンの、補強だけでなく直接的にライバルを蹴落とす戦略だ。ドルトムントはバイエルンにとって、ブンデスリーガそしていまではCLでも強きライバル。これはバイエルンの明確な戦略だ。