清武のニュルンベルクが11連勝中のバイエルンに挑む

ブンデスリーガ第29節2日目は4月13日、日本代表DF内田篤人の所属する4位シャルケが本拠地で3位レーバークーゼンと対戦するほか、各地で次の5試合が行われる。

シャルケ対レーバークーゼンの見どころへ


バイエルン 対 ニュルンベルク


日本代表MF清武弘嗣金崎夢生が所属するニュルンベルクは敵地で、前節でリーグ優勝を決めたバイエルンと対戦する。

第28節マインツ戦を2-1で勝利し、9試合連続負けなしと好調のニュルンベルク。今節は現在11連勝でリーグ記録を更新中のバイエルンと戦う。第12節に本拠地で迎えた同カードでは、粘り強い守備で1-1と引き分けている。バイエルンは4月10日に行われたCL準々決勝第2戦ユベントス戦の疲れを残しているだけに、気迫あふれるプレーで臨めば、何かを起こせるかもしれない。清武は前節もトップ下で81分までプレーし、先制点をFKからアシストしたほか、2点目につながるCKも蹴り、チームの勝利に貢献した。今季ここまで13失点とリーグ最少失点のバイエルンだが、セットプレーからは脆さも見せている。セットプレーのキッカーを務める清武の働きが、非常に重要になるだろう。

ウィージンガー監督は11日の記者会見で、「今回はドイツ最高、いやもしかすると欧州最高のチームと対戦することになる。これは大きな挑戦であり、しっかりと臨まなければならない。謙虚な気持ちで挑む」とバイエルンに敬意を示しながらも、「対戦相手を苦しませる試合運びをすることは可能だ」と意気込んだ。

一方、第28節史上最速優勝を果たしたバイエルンだが、選手のモチベーションが下がることはなさそうだ。今シーズン中に実現可能な数多くの記録達成・更新のチャンスを狙っている。また今節では、アリアンツ・アレーナでのブンデスリーガ通算100勝目がかかっている。ニュルンベルクにはミュンヘンで1992年以来負けなしと、相性がいい。CL、DFB杯で準決勝進出と過密日程を戦っているために、 今節でもいくつかのポジションでローテーションを行ってくるだろう。


ウォルフスブルク 対 ホッフェンハイム


日本代表MF長谷部誠が所属するウォルフスブルクは本拠地に日本代表MF宇佐美貴史が所属するホッフェンハイムを迎える。

ホームでここまで2勝のウォルフスブルクと、アウェーでここまで2勝のホッフェンハイム。お互い苦手意識を抱えながらのゲームは、拮抗とした展開になりそうだ。ウォルフスブルクは、第12節に敵地で行われた同カードを、長谷部の今シーズン初ゴールなどで3-1の快勝。前節は上位につけるレーバークーゼンとのアウェー戦を、相手に先制を許しながら、70分にケアーのゴールで引き分けに持ち込んだ。現在4戦連続負けなしと調子は悪くないだけに、今節はホームのファンに久しぶりの勝利を届けたい。前節、今季初めて右サイドハーフでフル出場した長谷部は、前回の対戦でも右サイドハーフで出場し、ゴールを決めている。今節ではファーグナーが累積警告で欠場するため、先発入りの可能性が高く、また怪我から回復したばかりのMF ビリーニャのコンディションによっては、中盤での出場も考えられる。

ヘッキング監督は11日の記者会見で、「ホッフェンハイムは全力で立ち向かってくるだろう。個の力が高いチームなので、まさか今の順位に甘んじることになるとは誰も予想していなかった。だが、残りの試合で少なくとも16位まで順位を上げるため、全てを出し切るはずだ。うちは4戦負けなしという結果を今回は勝利でもって先につなげたい」と話した。

ホッフェンハイムは、ギスドル新監督の初采配となった第28節対デュッセルドルフで、これまでのぎこちない動きが嘘のように躍動感あふれるサッカーを見せた。FWに起用されたシップロックが先制ゴールをアシストするなど、ギスドル監督の采配もはまった。3-0で快勝し、前節を終えた段階で入れ替え戦に回る16位アウクスブルクとの勝ち点差をわずかに1に縮めた。このウォルフスブルク戦に勝てば、少なくとも日曜の夕方までのひと晩だけはアウクスブルクを抜いて16位になる。しかし冬の移籍でチームに加入して以来、安定したセービングでチームに貢献していた正GKゴメスがこの試合中に左手を骨折、今シーズン中の復帰が絶望的となった。同じく冬に新加入したDFアブラハムも負傷退場し、今節出場は難しそうだ。守備の要2人を欠く陣容に不安が残る。宇佐美は前節、ベンチ入りメンバーから外れた。今節もメンバー入りは難しそうだ。

ギスドル監督は11日の記者会見で、「ウォルフスブルクには蜂の大群のごとく襲い掛かり、スペースを消すことで、戦意喪失に追い込む。デュッセルドルフ戦で微かに見せることができたうちの追い求めるサッカーを、ウォルフスブルクではさらに出していく」と意気込みを語り、「(今週の)練習では攻めの意識を高め、またピッチ上でのスペースを限定して、正しい状況判断をするための感覚を鍛えた」とトレーニングの状況を伝えた。


デュッセルドルフ 対 ブレーメン


FW大前元紀が所属するデュッセルドルフは本拠地にブレーメンを迎える。

デュッセルドルフは前節、1部残留に向けて最低でも引き分けたかったホッフェンハイムとの一戦を0-3で落とした。さらに同試合で貴重な得点源だったMFボリーが肉離れで離脱、しばらく欠場することになってしまった。直近6試合で得た勝ち点はわずかに2と完全に調子を落としている。同じく残留争いをしているブレーメンを相手に勝ち点を獲得するば、残留に向けて大きな一歩となるだけに、ホームの大歓声をバックに勝利を狙いたい。大前は前節、肋骨の負傷でメンバー外となった。今節メンバー入りできるかはまだ難しいところだろう。

一方のブレーメンも不振が長く続いている。ここ最近の7試合で勝ち星がない。前節シャルケとの試合でも、前半攻勢に試合を進めながら、後半その流れを維持することができずに0-2で敗れた。これ以上順位を下げないためにも、ここで何とか踏ん張りたいところだ。FW ペーターセンは直近のデュッセルドルフ戦で4試合連続ゴールと相性がいいだけに、今節でも期待できる。


マインツ 対 ハンブルガーSV


前節で敗戦を喫したチーム同士の対戦となる。マインツは前節、ニュルンベルクを相手に終始主導権を握りながら、FWソロイがPKを外すなど、決定機を生かせずに1-2で敗れた。ここ9試合で1敗だが、勝利数もわずかに1。勝ち点を伸ばせないでいる。対するハンブルガーSVは現在3連敗中。ともにヨーロッパリーグ出場を狙うためには、この試合で勝利し、上位陣に食いついていきたい。マインツFWソロイはチーム総得点の37%となる13ゴール、ハンブルガーSVのFWルドネフスは34%の11ゴールを挙げている。試合の鍵を握るのはエースの出来になりそうだ。


フュルト 対 ドルトムント


フュルトは前節を終えた段階で、2部への入れ替え戦に回る16位アウクスブルクとの勝ち点差が9に広がり、1部残留は限りなく難しくなった。0-1で敗れた前節アウェーでのメンヘングラートバッハ戦でも、必死に守備は頑張っていたが、攻撃ではほとんどゴールチャンスを作れなかった。フュルトは今季、本拠地でいまだに勝利がない。今節も厳しい試合になることは確実だ。

一方のドルトムントは、前節の対アウクスブルクで主力を温存しながらも4-2の逆転勝利。プロ初先発のMFホーフマンが活躍するなど、嬉しい収穫もあった。そして4月9日に行われたCL準々決勝第2戦では、マラガを相手に後半ロスタイムの大逆転劇で準決勝進出を果たした。怪我で離脱していたDFフメルスも途中出場で復帰した。最下位フュルトが相手だけに、今節もいくつかのポジションでローテーションが行われるだろう。現在10試合連続得点中のFWレバンドフスキが、さらに記録更新できるかにも注目が集まる。