本拠地でマラガに大逆転劇

欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第2戦が4月9日、各地で行われ、ドルトムントは本拠地でマラガ(スペイン)と対戦。終盤の猛攻で3-2の逆転勝ちを収め、1998年以来となる15年ぶりの4強進出を決めた。

ドルトムントは第1戦の先発メンバーからMFとMFが外れ、負傷のため離脱していたMF、が起用された。ベンチスタートのDFをのぞけば、考えられるベストメンバーで準決勝進出を狙った。

マラガはDFウェリントンと守備的MFイトゥーナの主力2人を累積警告で欠き、守備を固めてカウンターに活路を見出すと思われていた。しかし序盤、予想外に中盤から積極的なプレスをかける。上手くゲームに入れないドルトムントだったが、10分過ぎからボール回しが円滑になり、15分にはFWが最初のチャンスとなるループシュートを放つ。そのままゲームの主導権を握ったものの、先制点を奪ったのはマラガ。25分、ホアキンが巧みな切り返しから左足でミドルシュートをゴール右隅に決めた。ドルトムントもホームの大歓声をバックに反撃に出る。40分にのヒールパスで抜け出したレバンドフスキが、GKをかわすと同点ゴールを決めた。

後半、最初のチャンスはマラガがつかむ。48分、FKのチャンスからホアキンがフリーでヘディングシュートも、GKがファインセーブでチームを救う。ドルトムントは守備を固めるマラガを前に、なかなかチャンスを作ることができない。77分にMFロイス、79分にはMFがビックチャンスをつかむが、どちらもGKのファインセーブに阻止される。ゴールが遠いドルトムントに対し、マラガは82分にカウンターを仕掛けると最後はエリゼウがゴールを決め、勝ち越しに成功。これで勝負あったかと思われた。しかし最後まであきらめないドルトムントは、ここでCBフメルスを投入。DF、を前線に上げると、このいちるの望みをかけたパワープレーが実を結んだ。ロスタイム1分、ゴール前のこぼれ球をロイスが押し込んで同点とすると、さらに猛攻に出たドルトムントは、ロスタイム3分にサンタナが決勝弾。土壇場での大逆転勝ちで、準決勝進出を決めた。

ドルトムントのクロップ監督は試合後の記者会見で「内容的には、うちの今季のCL戦で最低の試合。うちのチームがあそこまで神経質になったのは、初めて見た。どうしても4強入りしたいという気持ちが強くて、ああなったのだ」と、特に前半、失点を恐れて動きが硬くなり、連係がうまく行かず随所でミスを続出した選手たちを評した。マラガについては「非常にクレバーなチーム。ホアキンが前線に配置された攻撃陣よりも、特に中盤とDFラインのコンパクトな守備に手こずり、うちはビルドアップできなかった。戦術的に実にうまくやっていた」と称賛した。

華麗なコンビネーションが持ち味のドルトムントが終盤、長いボールを多用し何とかゴールに押し込む、という策を採ったことについて報道陣から問われると、「成功したからいいじゃないか。ゴール決めたんだから、2つも。(負傷明けでベンチスタートの)フメルスは、そういう事態の切り札として考えていた」と、自らの采配が大逆転という結果につながったことを喜んでいた。

準決勝の組み合わせ抽選は、12日にスイスのニヨンで行われる。