CL準々決勝マラガ戦前日会見に臨んだクロップ監督
CL準々決勝マラガ戦前日会見に臨んだクロップ監督

「4強進出へ全力尽くす」

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CL準々決勝マラガ戦を控えるドルトムント

マラガ 対 ドルトムント

欧州チャンピオンズリーグ準々決勝は4月2日にバイエルン対ユベントス(イタリア)の一戦で幕を開け、同3日には昨季ドイツ2冠王者のドルトムントが敵地でマラガ(スペイン)と対戦する。




ドルトムントは今大会、レアル・マドリード(スペイン)、アヤックス(オランダ)、マンチェスターC(イングランド)という各国強豪が顔を合わせたグループリーグD組を4勝2分という戦績で勝ち抜き、サプライズを起こした。16強戦ではドネツク(ウクライナ)に2戦合計5-2で快勝。1997年以来の優勝を狙っている。

対するマラガ(スペイン)はCL初出場。ダークホースとしてここまで勝ち進んできた。グループリーグではミラン(イタリア)を撃破し、C組を首位突破した。ドイツ勢との対戦は初で、過去の対戦実績はないため、互いに探りながらの試合となる。マルティン・デミチェリス、そして8強進出を決定づける逆転ゴールを入れたロケ・サンタクルスは元バイエルン所属。当時からのライバルであるドルトムント戦に向け、気合を高めているだろう。マラガは今大会、ホームで無敗と強さを発揮している。一方、ドルトムントは敵地で行われた今大会の試合で1勝3分と分が悪い。

旋風を巻き起こしてきた2チームのは、どれだけ主力をそろえられるかにかかってきそうだ。ドルトムントは、ゴールゲッターであるFWレバンドフスキのほか、攻撃的オールラウンダーのMFロイスゲッツェ、さらに中盤の要となるギュンドアンシャヒンケールが出場可能な状態だ。ブワシュチコフスキも、再び復帰すると思われる。負傷で戦線離脱していたが、順調に回復しドクターからゴーサインが出たという。

しかしディフェンス陣を率いるはずのフメルスは、足首負傷のためこの試合も欠場となる。シュメルツァーは第27節シュトゥットガルト戦で鼻骨骨折を負った。本人は「フェースマスクを着用してでも出場する」と意気込みをみせているが、クロップ監督の判断が待たれる。さらにDFピシュチェク(打撲)、MFベンダー(足の裂傷)とグロースクロイツ(足の打撲)ら、守備の中心となる選手も負傷中だ。マラガ戦でディフェンスラインをどう固めるかはまだ明らかでないが、先発したシュトゥットガルト戦で好プレーをみせたDFズボティッチサンタナもスターティングメンバー候補となる。守備に関しては多くの選択肢はない。万が一これ以上プレーできるメンバーが減れば、クロップ監督は再度先発オーダーに頭を悩ませることになる。

マラガは8強進出を果たしたチームの中では最も名の知れていないチームといえる。しかし前日会見に出席したユルゲン・クロップ監督は、「マラガのメンバーはうちの選手よりもずっと経験豊富だ」と警戒を緩めない。「我々はマラガのCLでの全試合を観た。センセーショナルであり、ハードワークをしていたよ。マラガの準々決勝は当然だ。守備的戦術では、これまでに対戦したチームの中でもベストだと思う」と分析している。

遠征に同行した22選手は、フェイスガードを着用したシュメルツァー、ブワシュチコフスキを含む全員がピッチでの最終トレーニングに参加した。シュトゥットガルト戦で足に裂傷を負ったベンダーも同様だが、クロップ監督は「痛みがひどいため、彼が我慢できるかどうか」と、出場の可否は明らかにしなかった。「いくつかのビッグクラブはすでに敗退した。しかしマラガとドルトムントはまだ勝ち残っている。どちらも準決勝進出のために全力を尽くす」と、クロップ監督はクラブ史上6度目の4強進出を目指して力強く語った。



予想出場選手:

マラガ:GKウィリー - ヘスス・ゴメス、デミチェリス、ウェリントン、アンチューンズ - トウララン、イトゥーラ - ホアキン、イスコ、フリオ・バチスタ - サビオラ

ドルトムント:GKバイデンフェラー - ピシュチェク、ズボティッチ、フェリペ・サンタナ、シュメルツァー - ギュンドアン、ベンダー - ブワシュチコフスキ、ゲッツェ、ロイス - レバンドフスキ