「タフな戦いになる」
CL準々決勝バイエルン-ユベントス前日会見
バイエルン 対 ユベントス
欧州チャンピオンズリーグ4強進出をめぐる戦いは2日、バイエルン対ユベントス(イタリア)の一戦で幕を開ける。
今季、ブンデスリーガでは圧倒的な強さをみせる王者バイエルン。CL準々決勝で対戦するのは、イタリアの名門ユベントスだ。今季セリエAではバイエルン同様にリーグ首位を突っ走っている。しかしCLでの準々決勝進出は、2006年以来7年ぶり。近年の国際大会での実績は、4年で3度目2年連続となるCL準々決勝進出を果たしたバイエルンが上回っているが、これまでの直接対決はCLの舞台で6度行われ、ユベントスが3勝2敗1分と勝ち越している。
両チームはまた、ブンデスリーガとセリエAどちらも経験している選手が多数所属し、互いをよく知る関係でもある。中でも注目すべきは、現在ユベントスの中心選手に成長したチリ代表MFアルトゥロ・ビダルだ。2007年にレーバークーゼンへ加入したビダルは、2011年にユベントスへ移籍するまでにブンデスリーガ117試合に出場、15ゴールを記録した。しかしレーバークーゼン時代の対バイエルン戦の戦績を見ると、8試合に出場し2得点を挙げているものの、5敗3分と勝利の経験はない。2009年から2011年のシーズンには、当時レーバークーゼンを指揮していたハインケス監督のもとでプレーしており、同監督の戦術はよく知っているビダルの存在は、バイエルンにとって脅威となる可能性がある。
2010年、2012年と決勝で涙をのんでいるバイエルンは、リーグ戦で無敵の戦いをしている今季こそ優勝を、という思いが強い。MFは、ユベントスを「クレバーで熟練している。戦術的によく訓練されていて狡猾」と評し、「本当に厳しくタフな戦いになる」と気を引き締める。また、ハインケス監督はユベントス戦に向け入念な準備をしてきたといい、ユベントスのイタリア代表MFアンドレア・ピルロを「ユーベのブレーン」と特に警戒。1日の前日会見に出席したMFは、「僕らはバイエルンだ。僕らのほうが強い」と強調し、「その強さを示すことができれば、4強進出も可能だ」と力強く話した。
勝ち進むためには「非常に早く前へボールを運び、組織を忘れないことが必要」と語るのはMF。先発入りへ名乗りを上げたが、攻撃のポジションには、そしてが入りそうだ。守備的MFでは累積警告のため出場停止のに代わって、の出場が濃厚となっている。
予想出場選手:
バイエルン: GKノイアー - ラーム、ボアテング、ダンテ、アラバ - グスタボ、シュバインシュタイガー - ミュラー、クロース、リベリ - マンツキッチ
ユベントス: GKブッフォン - バルザーリ、ボヌッチ、キエッリーニ - リヒトシュタイナー、ペルーゾ - ビダル、マルキージオ - クアリアレッラ、ブチニッチ