「1個も落とさないつもりで」
内田篤人第27節試合後インタビュー
日本代表DFが所属するシャルケは3月30日に行われたブンデスリーガ第27節、ホームで日本代表MF宇佐美貴史が所属するホッフェンハイムと対戦し、3-0で快勝した。右サイドバックでフル出場した内田が試合後、代表戦やこの日の試合についてインタビューに答えた。
シャルケ対ホッフェンハイムの試合レポートへ
この試合の公式データへ
―― なかなか点が入りませんでしたが。
内田 そうですね。まあ1点入ったら、向こうも切れてくれたかな。いいサッカーしてたけど取れなかったから、今日も負けるかなと思った。
―― 前半は途中から前線に動きがなくなって、パスの出しどころに悩むシーンが何度かあった。
内田 まあそういう時はあるからね。時間帯もあるし。その中でつなげていけるようじゃないと。人がいないからつなげませんというのではね。いい選手は人がいなくても、自分で探すか時間作って・・・。
―― 代表での敗戦のイメージを払拭したいという気持ちがあった?
内田 まあ代表が悪いというか、みんな行けると思いすぎ。これ(ヨルダン戦)で勝てばいけるみたいな雰囲気が出ていたけど、そんな感じではない。ただ負けただけ。
―― 個人的にはどうだった?
内田 個人ではホッフェンハイムはいい選手がいると思うんだけど、コンビネーションとかが今日はなかったからね。個人の1対1だけ気をつけて、あとはセカンドボールを拾うようにしてた。
―― カウンターを受ける場面が目立ったが、攻守のバランスで苦労してるところがある?
内田 まあおれが行った時にカウンター食らってるのは逆サイドだから、おれに言われても困る。
―― ニュルンベルク戦では内田選手が出ずに敗戦しましたが、今日は出場してチームが勝ちました。
内田 自分が出てないから負けるとか、自分が出てるから勝つとかいうのは別に意識してないですけど、自分が出てる時に勝つのに越したことはないですし。お金は入ってきますし(笑)。この前(ニュルンベルク戦)はチャンピオンズリーグで負けてからすぐの試合でしたし。今日は代表戦からすぐの試合でしたけど。ホームゲームなんで、助かったなと思います。
―― 途中交代の選手が出て活躍したというのはチームの活性化につながる?
内田 そうですね。怪我人も徐々に戻ってきたし。途中から入ってきた選手が点に絡むと、競争意識も高まりますし。そろそろ契約の話も出てくるんで(笑)。就職活動じゃないですけど、みんなアピールしたいとは思います。いいことではあると思います。
―― 今週は代表戦があったので、今日は3試合目だった。得点のシーンでも、ベンチに水を取りに行っていた。
内田 筋肉は脱水症状だとよくならないので、水は多めに取れって言われてるし。喜びにいくの面倒くさいし(笑)。遠いからね。
―― 試合数が少なくなってきたが、1試合も落とせないと言うほど切羽詰った状況ではない。
内田 いや、1個も落とさないぐらいで行かないと。下も詰まってるからね。
―― ヘーベデスのパスカットが今日は冴えていた。
内田 いや、あいつはパスカットよくしますよ。ワンツーとかされても取るし。前には強い。そのぶん絞りってのは僕は意識してます。あとポジショニングとカバーリングも、彼はサイドバックもできるセンターバックで。読みというか、カバーリング、対人、ヘディングも強いし。おれとタメでキャプテンやってるぐらいだから。