ドルトムントは29分、ロイス(右)のFKからピシュチェク(左)が頭で合わせて先制に成功
ドルトムントは29分、ロイス(右)のFKからピシュチェク(左)が頭で合わせて先制に成功

ドルトムント勝利

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バイエルン史上最速Vは次節以降に持ち越し

シュトゥットガルト 1―2 ドルトムント

ブンデスリーガ第27節初日は3月30日、各地で7試合が行われた。日本代表DFと同FWが所属するシュトゥットガルトはホームでドルトムントと対戦し、1-2で敗れた。

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本拠地に2位ドルトムントを迎えたシュトゥットガルトは、後半1人退場者を出しながらも粘りを見せたが、1-2で敗れた。ドルトムントが勝利したことで、バイエルンの優勝は次節以降に持ち越しとなった。酒井は左サイドバックでフル出場。岡崎は26日に行われたW杯アジア予選対ヨルダンで膝の靭帯を負傷したため、メンバー入りしなかった。

ホームのシュトゥットガルトは負傷の岡崎に加え、DFモリナーロ、MFクビストが出場停止、キャプテンのDFタスキも風邪による体調不良で欠場と、主力4人を欠く苦しい布陣。一方のドルトムントは、マラガとのCL準々決勝第1戦(4月3日)を控えていることから、DFピシュチェクが温存された。

バイエルンの早期優勝を阻止するためには、勝利が絶対条件のドルトムントだが、ミスが多くゲームにスムーズに入れない。逆にシュトゥットガルトは、気合の入った守備でドルトムントの攻撃を寸断。7分にはDFニーダーマイヤーがCKから惜しいヘディングシュートを放ち、最初のチャンスを作る。12分にFWイビシェビッチ、13分にもMFトラオレが惜しいチャンスをつかむが、ゴールには結びつかない。

ドルトムントは序盤19分にロイスが打ったループシュート以外、これといった好機を生み出せずにいたが、29分、ロイスの鋭いFKを、24分から途中出場のピシュチェクがヘディングで合わせて先制弾。このゴールで落ち着きを取り戻したドルトムントだが、フォローの動きが少なく攻撃にリズムが生まれない。

後半に入るとドルトムントが少しずつ調子をつかみ、シュトゥットガルトゴールを脅かすシーンが増える。しかしシュトゥットガルトは体を張った守備でこれをしのぎ、セットプレーを中心にチャンスを作っていく。59分、CKからイビシェビッチがヘディングで競り勝ち、このボールにゲントナーが右足ボレーで合わせたが、ポストを直撃。跳ね返ったボールをDFリューディガーがシュートにいくが、ライン上でクリアされた。ここから攻勢に出ると、63分にリューディガーのスローインからパスをつなぎ、最後はMFマクシムが左足でシュートを決め、シュトゥットガルトが同点に追いついた。さらに勢いに乗りたいところだったが、69分、ニーダーマイヤーがこの日2枚目のイエローカードで退場。数的優位に立ったドルトムントが猛攻を仕掛け、シュトゥットガルトが耐える時間帯が続く。80分にはドルトムントが逆転かという場面を迎えるが、ここは酒井が見事なクリアでしのいだ。しかしその2分後、右サイドをオーバーラップしたピシュチェクが、グラウンダーのクロスでFWレバンドフスキの9試合連続となるゴールをアシスト。昨季王者ドルトムントが勝利すると、バイエルンの今節での優勝を阻止した。

酒井は左サイドバックとして先発フル出場。ドルトムントのスピードある攻撃に苦労しながらも、全体的に安定感のある守備を披露した。攻撃ではミスパスもあったが、45分マクシムとのワンツーパスで左サイドを突破するなど、好プレーも見せた。不運な形ながら、2失点ともに絡んでしまったが、試合後には「ここ最近の中ではよくできた試合。ボカがボランチに入って、中盤のバランスが良くなった。ドルトムント相手にチャンスも作れた。負けたけど、10人になったというのもあるので、悲観的になることはない」と明るい表情で話していた。

岡崎は自身の負傷具合について「次は多分出られると思う。(今日も)やろうと思えばできたし、監督に使って欲しいといったんですけど、まあ無理するなという感じで」と深刻な怪我ではないことを明かした。