3月30日(土)2試合の見どころ

ブンデスリーガ第27節初日は3月30日(土)、各地で7試合が行われる。なお29日(金)はドイツでは「聖金曜日」と呼ばれる祝日でスポーツ行事が禁止されているため、試合は行われない。

その他の5試合の見どころへ

第26節を終えた時点で2位ドルトムントとの勝ち点差が20の、首位バイエルン・ミュンヘン優勝は、早ければ3月30日に決定する。条件は、15時30分開始の試合でドルトムントがシュトゥットガルトに「引き分け」か「負け」とし、18時30分開始の試合でバイエルンがハンブルクに「勝ち」とすること。ドルトムントの試合が先に行われるため、バイエルンはあらかじめ優勝の可能性の有無を知ったうえで、ハンブルクとの一戦に臨むこととなる。


15時30分(ドイツ時間)開始

シュトゥットガルト 対 ドルトムント



日本代表FW岡崎慎司と同DF酒井高徳の所属するシュトゥットガルトは、前節でフランクフルトを下し、ようやくリーグ後半戦での2勝目を挙げた。この待望の白星を得るまでは、欧州リーグを含めた公式戦の結果は4連敗という惨たんたるもの。チームは連戦の疲れを見せながらも、復調のきっかけを探していた。

今季8試合を残し、シュトゥットガルトは現在12位。順位表を見ると、2部との入れ替え戦に回る16位との勝ち点差が8で予断の許されない状況が続く一方、CL予選への出場権が得られる4位との勝ち点差も7で手の届く範囲にある。ブンデスリーガはW杯予選よる中断期間が明け、これから佳境を迎える。強豪相手といえども、その初戦とも言える本節を先につながる形で終えたいところだ。

ラバディア監督は29日、記者会見の席で「ドルトムントに勝つためには、一致団結して、粘り強く何度も何度も立ち向かっていかねばならない。シュトゥットガルトはそれができるチームだ。今回も熱戦になるだろう」と試合展開を予想した。

主力では、警告累積で出場停止のMFクビストとDFモリナーロに加え、代表戦で靭帯を痛めた岡崎の欠場が確実。さらに守備の要タスキも体調を崩しており、出場が危ぶまれている。酒井は右サイドバックで先発する見込みだ。

対するドルトムントは、この試合で勝利しなければ、バイエルンに優勝を確定するチャンスを与えてしまうことになる。しかし、残り8試合で勝ち点差20を埋め、自らが覇者となるというシナリオはもはや現実的ではない。さらに、DFBカップでも敗退している中で、欧州チャンピオンズリーグ(CL)の優先度が以前にも増して上がってきた。このCLでドルトムントは、4月3日に準々決勝第1戦のアウェー・マラガ(スペイン)戦を控えている。4強入りを果たせば、1997/98年シーズン以来の快挙となるだけに、主力選手が数人温存される可能性も否定できない。

クロップ監督は28日の記者会見で、「(仮に30日にバイエルンの優勝が決定した場合)唯一問題となることがあるとしたら、それはうちがシュトゥットガルトに勝てなかったということ。バイエルン側でおめでたいことがあるのであれば、それは私も心から祝福する」とコメントし、それほど気にかけていない素振りを見せた。続けてシュトゥットガルト戦について、「シュトゥットガルトにとってフランクフルト戦での勝利がどれほど重要なものだったのか、試合内容から鮮烈に伝わってきた。非常に白熱した試合だった。そのチームの本拠地に乗り込むのだから、それなりの心構えが必要になる。何が起きてもいいよう準備しなければならない」と警戒心を示した。

主力では、MFブワシュチコフスキ(股関節の違和感)、DFフメルス(靭帯損傷)の2人が欠場する。


18時30分(ドイツ時間)開始

バイエルン 対 ハンブルク



バイエルンはこのところリーグ戦では苦戦を強いられており、1点差での辛勝が3試合続いている。それに加え、13日のCLアーセナル戦では0-2で敗戦を喫したことからも、最善とは言えないチーム状況がうかがえる。しかし、いくら試合内容が望ましいものではなかったとしても、リーグ戦では接戦に次ぐ接戦をことごとく制し、連勝を9まで伸ばしてきた。なおかつ、30日は仮にドルトムントがシュトゥットガルトに勝てなかったいうことになれば、これは本拠地で優勝の瞬間を迎えるチャンスを意味する。この条件に選手が燃えないはずがない。

クラブ史上22度目の「ブンデスリーガ優勝」であると同時に、ブンデスリーガ発足以前の時期も含めると23度目となる「ドイツ優勝」に向け、もはや死角はないと言える。なお、本節でバイエルンが優勝を決めた場合、1972/73年および2002/03シーズンに打ち立てられた第30節という記録を抜いて、ブンデスリーガ史上最も早い優勝決定となる。

28日の記者会見に出席したMFシュバインシュタイガーは、「ハンブルクに勝つことができれば、チームに勢いが出るはず。そうなれば、バイエルンはもっと危険なチームになる。今はチーム全体がハンブルク戦のことしか考えていない」と、次週火曜のCLユベントス戦を念頭に置きつつも、あくまでリーグ戦に照準を合わせていることを強調。続けて「監督は、選手に集中して練習に取り組むよう念を押していた。まだ、優勝は決まったわけじゃないからね」と油断を一切許さないハインケス監督の様子を話した。

対するハンブルガーSVは、「読めない」チームであると言い表すことができる。なぜなら、今季は昨季2冠の王者ドルトムントを相手に、ホームとアウェーのいずれにおいても勝利しているのに対し、アウクスブルク(第26節0-1)、フュルト(第24節1-1)、デュッセルドルフ(第13節0-2)のような下位相手には不覚をとっているからだ。

しかし、この事実は本節ではポジティブに捉えることができる。ハンブルクは対戦相手が強ければ強いほど、自らの潜在能力を引き出すことができるチームだと言えるからだ。フィンク監督も27日の記者会見で、「うちが強豪を相手にした時、特に力を発揮できるチームだというのはすでに示した通りだ。(ドルトムントを4-1で下した試合では)怖気づかず、積極的に攻めた。土曜も同じ戦い方で行く」と強気のコメント。続けて、バイエルンの優勝がかかっているという事実については「それはうちには全く関係のないこと。自分たちのことに集中するのみ」と話した。

主力では警告累積でヤンゼンが欠場するが、それ以外のポジションはベストメンバーで先発を組むことができる。