敵地フランクフルトで逆転勝利

ブンデスリーガ第26節は3月17日、次の2試合で幕を閉じた。

フランクフルト 1-2 シュトゥットガルト



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日本代表MFが所属し、前節を追え5位のフランクフルトは本拠地に日本代表FWと同DFの14位シュトゥットガルトを迎え、1-2で敗戦した。

ここ5戦で無得点に終わっていたフランクフルトは17分、アイクナーのゴールで先制に成功。悪い流れを断ち切ったことで、チームがさらに勢いづくかと思われた。しかし、シュトゥットガルトは後半開始直後にPKから同点に追いつくと、71分にコーナーキックから逆転し、4試合ぶりの勝利を手にした。乾は、中盤にひし形を置く4-4-2の左FWでフル出場。酒井は4-3-3の右SBでフル出場し、岡崎は右MFで69分までプレーした。

このところ5試合連続で得点がないフランクフルトと、年明けからリーグ戦でわずか1勝しか挙げられていない不調シュトゥットガルトの一戦。得点に飢えた両チームの心理が顕著に表れ、序盤から激しい攻防が繰り広げられた。最初にチャンスを作ったのはシュトゥットガルト。10分、縦パス処理に飛び出したGKトラップのミスに乗じて、FWイビシェビッチらが無人になったゴールを狙う。しかし、ここは競り合いを制すことができず、シュートに持ち込むことができなかった。

シュトゥットガルトは16分にも、右クロスにイビシェビッチがヘッドで合わせてゴールに迫るが、枠を捉えられない。するとその1分後、ここまでいい形で攻めながらもシュートチャンスを作れずにいたフランクフルトが、一瞬の隙を見逃さなかった。シュベークラーがフィールド中央でボールを持つと、裏に走り込んだアイクナーに針穴に糸を通すようなスルーパス。ディフェンダーを置き去りにしたアイクナーは、GKウルライヒの右横にすり抜けるシュートを落ち着いて決め、チームに6戦ぶりとなる得点をもたらした。

この得点で長いトンネルから抜けたフランクフルトは、ここから更に攻勢に出る。多彩な攻撃パターンで追加点を狙いにいった。しかし、シュトゥットガルト守備陣の堅守を崩すことができず、1-0のまま前半を折り返す。

後半は開始直後の49分、1点を追うシュトゥットガルトに思わぬ好機が訪れる。ペナルティエリア内で仕掛けたボカがファウルを誘い、PKを獲得。これをイビシェビッチが落ち着いて決め、今季12点目となるゴールで試合を振り出しに戻した。同点とされたフランクフルトは、本拠地での勝利をものにするべく、ここから猛攻に出る。乾も62分にマイヤーに絶妙なスルーパスを送ったほか、67分にはペナルティエリア右から自らのミドルシュートでシュトゥットガルト・ゴールを脅かした。

しかし、フランクフルトがチャンスを生かせずにいると、シュトゥットガルトに待望の追加点が入る。71分、コーナーキックからのクロスをDFニーダーマイヤーが強烈なヘッドで押し込んだ。結局これが決め手となり、シュトゥットガルトは2月17日のホッフェンハイム戦以来となる勝利。フランクフルトは6戦ぶりの得点で、嫌な流れに終止符を打つことはできたものの、後味の悪い結果となった。

乾は試合後、「試合自体は悪くなかったんじゃないですか?ただ、失点の部分はね、セットプレー2個なんで。勝ち切らないといけない試合だった。もったいないですね」と逆転負けを悔しがった。

酒井は渇望されていたリーグ後半戦での2勝目に、「(勝ち点差が)下位とも詰まってきていたし、よくない試合が続いてた。その中でちょっとした光が見い出せたというか、おれらの進むところがちょっと見えた感じがする。苦しい時だったからこそ、こういう勝ちは素直に嬉しい」と明るい表情を見せた。

岡崎はチャンスでパスが集まり始めている現状に、「自信を持ってボールを受けようとしているのが、みんなに分かってもらえているのかも。今は自信を持ってボールをもらえる選手があまりチームにいないので」と分析し、「点を取り出したら自信を持ってシュートまでいけるけど、(点の取れてない今は)やっぱりどっかで若干ネガティブになっているところがある。早くそれを払拭したい」と意気込みを語った。



メンヘングラートバッハ 1-0 ハノーファー



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日本代表DFが所属し、前節を終え10位のハノーファーは、敵地で8位メンヘングラートバッハに0-1で敗れた。酒井はベンチ入りしたが、出場機会はなかった。

前節で引き分けた2チームの対戦となったこの試合。ホームのメンヘングラートバッハが立ち上がりから主導権を握り、36分にFWのゴールで先制する。ハノーファーは失点直後からリズムに乗り始め、44分にはDFポコニョーリがポスト直撃の惜しいミドルシュートを放つも、前半終了までに追いつくことはできなかった。

後半は均衡した流れに。終盤に差し掛かってやっと、ハノーファーの攻撃が機能し始める。しかし、固いメンヘングラートバッハの守備をどうしても崩すことができず、85分にダシルバピントが2度目の警告を受けて退場すると、同点に追いつく力も尽きた。0-1で完封負けを喫し、3試合連続で勝ち星を逃がす結果となった。