開始8分で2失点

欧州リーグ(EL)決勝トーナメント2回戦第2戦は14日、各地で行われ、日本代表FWと同DFが所属するシュトゥットガルトは敵地ローマでラツィオと対戦した。

シュトゥットガルト 1-3 ラツィオ



シュトゥットガルトは、10日のハンブルガーSV戦から5ポジションで先発メンバーを入れ替える大胆な戦略で逆転を狙った。しかし、開始8分で早くも2失点を喫し、この時点で第1戦との合計結果は0-4という絶望的な状況に。後半62分、酒井のクロスが起点となる得点で1点追いつくも、終了間際にはFWコザークにこの日3点目を決められ、最終結果1-5でベスト16敗退となった。酒井と岡崎の両者は、それぞれ右SBと右MFで先発フル出場した。

異様な空気の無観客試合



ラツィオ・ファンの人種差別発言に対するUEFA(欧州サッカー連盟)からの制裁として、一切の観客動員が禁じられたこの試合。静けさに包まれたスタジアムで、準々決勝への切符を懸けた一戦が繰り広げられた。第1戦で敗れているシュトゥットガルトは、早い時間での得点が必須という時間との戦いとなる。しかし、開始直後の6分、ラツィオは鮮やかなサイドチェンジから左サイドを破ると、そこからの折り返しをFWコザークが流し込み先制。シュトゥットガルトは絶対に避けたかった失点を早々と許してしまう。

苦しい状況に陥ったシュトゥットガルトは、そのわずか2分後、再び守備の脆さを露呈。またしてもサイドを変える縦パスからディフェンスの裏を取られ、コザークのこの日2点目となる追加点を防げなかった。この時点で第1戦との合計結果は0-4。シュトゥットガルトの8強入りは絶望的となった。

後半での盛り返しも空しく



ここからラツィオは守備固めに入る。シュトゥットガルトは後半、攻撃がリズムに乗り始め、62分には酒井のクロスからのこぼれ玉をMFが押し込み、なんとか1点を返す。しかし、87分、この試合ですでに2点決めていたコザークが右からのクロスに頭で合わせて、ハットトリックを達成。シュトゥットガルトは第2戦でも1-3と完敗し、第1戦との合計1-5でベスト16敗退となった。ラツィオはクラブ史上初のEL8強入りを果たした。

岡崎は19分にペナルティエリア内にこぼれたボールをシュートにいったほか、68分には左からのクロスをボレーするなど、随所で得点の可能性を感じさせた。しかし、最後までゴールを割ることはできなかった。

酒井は得点が欲しいチーム状況に応じて、序盤から積極的に攻撃参加。52分にはペナルティエリア内まで駆け上がり、FWからのグラウンダークロスにダイレクトで合わせる場面もあったが、惜しくもGK正面を突いた。

試合後、ゲントナーは「最初のシュート2本をどちらも決められてしまい、80分を残して0-4という状況になってしまった。これでは試合結果が決まったも同然」と険しい表情。17日の第26節フランクフルト戦については、「ブンデスリーガでは、ここ数週間の不調でプレッシャーのかかる状況を招いてしまった。どのような形でもいいから勝ち点を取ることが重要」と敵地での勝ち点獲得に意欲を示した。