シュトゥットガルト低迷の原因とこれから

日本代表FWと同DF所属のシュトゥットガルトが、不振にあえいでいる。ヨーロッパリーグではドイツ勢で唯一、16強入りを果たした。DFB杯でも準決勝進出を決めている。しかしリーグでは第25節を終えて勝ち点29の14位、後半戦だけでは1勝1分け6敗、5得点15失点の最下位だ。

過密日程による疲労


この不振の要因として、3つの大会を戦うことでの過密日程による疲労があげられる。第20節デュッセルドルフ戦(2月2日)から第26節フランクフルト戦(3月17日)までは、6週間連続で週2試合ずつをこなすことになる。3つの大会を戦い抜く上で、何よりも必要とされるのは十分な選手層だ。しかし今季は、怪我人続出に泣かされている。本来主力となるはずのFW、MF、、DFが長期離脱。後半戦から移籍し、EL決勝トーナメント2回戦第1戦の対ラツィオで好プレーを見せたMFは、交錯プレーで鼻骨を骨折し欠場を余儀なくされた。さらに冬の移籍でMFクズマノビッチ、DFマザがチームを離れたのも大きな痛手となった。

苦しい台所事情ながらも、選手をうまくローテーションで起用出来れば、少しは状況が違っていたかもしれない。それでもラバディア監督は、毎試合ほぼ決まったメンバーで試合に臨んだ。休むことのできない選手が、パフォーマンスを安定させるのは困難なことである。

恵まれた組み合わせ


一発勝負のDFB杯や、国際大会のELでは組み合わせに恵まれたこともあり、なんとか勝ち残ってきた。だがそのつけは確実にリーグに回ってしまっている。総失点数は、リーグワースト4位の43失点。守備だけではなく攻撃も停滞気味で、ここ9試合で2ゴール以上の試合はない。パスをしっかりとつなぎながら攻撃を組み立てようという意欲はあるのだが、なかなか勝てないチーム事情もあり、焦りからかミスが頻発。それぞれの選手が、何とかしなければと考えすぎてしまっているようだ。その結果、ひとりひとりのボール保持時間が長くなり、相手に詰められて仕方なくパスを出そうとするが、すでに出しどころはなくGKにバックパス。これをクリアしたところ、相手に拾われて攻め込まれる、という悪循環がパターン化してしまっている。

こうしたチーム事情を好転させられるのは、岡崎、酒井両選手のシンプルなプレーではないだろうか。ここ数試合、調子が上がってきている岡崎は「背伸びしても駄目、やれることをやらないと。その上で、どれだけ引き出しを増やしていけるか。チームの足りないところを補っていくというのが、自分のポイントになると思う」と自身の役割を分析。酒井も「自分の所でチームのバランスを取っていきたい。攻撃にも出て行きたいけれど、そこで出て行ってボールを奪われてカウンターを受けたら意味がない」と、チームのためにやるべきことをあらためて口にしている。

若手の成長に期待


DFやU21オーストリア代表のMF(いずれも20歳)といった若手選手が、着実に力をつけてきているという明るい話題もある。17日(日)にはフランクフルトとの難しいアウェー戦を控えるシュトゥットガルト。過密日程による疲労や人員的な問題を乗り越え、そろそろ浮上へのきっかけをつかみたい。