11日の記者会見。左は選手を代表して出席したMFドラクスラー、右はリラックスした表情のケラー監督
11日の記者会見。左は選手を代表して出席したMFドラクスラー、右はリラックスした表情のケラー監督

内田のシャルケ

xwhatsappmailcopy-link

本拠地にガラタサライを迎える

欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第2戦が12日と13日に各地で行われ、8強が出揃う。日本代表DFのシャルケは12日、本拠地でガラタサライ(トルコ)を迎え撃つ。2月20日に敵地で行った第1戦では先制を許しながらも、前半だけで追いつき1-1としたシャルケ。アウェーゴールを決めたことから、ホームでの第2戦ではシャルケがやや有利と見られている。

3月9日のブンデスリーガ第25節では、ホームで宿敵ドルトムントを2-1で下し、リーグ4位に浮上。ダービーでの勝利にフェルティンズ・アレーナは大きく沸いた。また、肉離れから復帰したばかりの内田もドルトムント相手に2アシストと大活躍を見せ、状態さえ良ければ、今回のCL戦でも起用される見込みだ。エースのオランダ代表FWフンテラーが負傷退場。内側靭帯部分損傷のため、数試合は欠場するとみられている。また、第1戦で今季CL3度目の警告を受けた米国代表MFジョーンズも出場停止。さらに、ルーマニア代表FWマリカも怪我のために引き続き出場できない。

それでも、11日の記者会見の席でケラー監督は、「(フンテラーは)一流の点取り屋で不在は大きいが、嘆いていても何も始まらない。今季うちは誰が抜けても結果を出せることを証明してきたし、今回もそれが可能だと信じている」と話し、代わりにフィンランド代表FWプッキの起用を示唆した。また、この記者会見にはドルトムント戦で先制ゴールを決めた絶好調のドイツ代表MFドラクスラーも出席。「ガラタサライは手強いチームで、FWドログバやMFスナイデルら名の通った選手が揃っている。そんな超一流の選手のいるチームと対戦できるなんて最高」と、興奮気味に話した。

一方、元シャルケ所属のMFハミト・アルティントップが所属するガラタサライは、直近の国内リーグでは本拠地でゲンチレルビルリジに0-1で負けるなどと、本調子とは言えない。その試合でPKを外したのはコートジボワール代表FWドログバだが、チェルシー所属だった昨季の決勝でバイエルンを下し、ドイツチームとの相性の良さを見せた。ケラー監督は、守備を固めて後手に回るつもりはない。「熱狂的なファンを持つことで有名なガラタサライ相手に、最初から猛攻を仕掛け、ホームの有利さを活かして早い段階で試合の流れを決めたい」と抱負を語った。