引き分けに終わった前半戦の同カード、清武(右)は先発し63分に交代した
引き分けに終わった前半戦の同カード、清武(右)は先発し63分に交代した

5戦ぶり勝利狙う

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第25節 ニュルンベルク-アウクスブルク

ブンデスリーガ第25節は、日本代表MFとMFが所属するニュルンベルクアウクスブルクの対戦で幕を開ける。

アウクスブルクの本拠地で行われるこの一戦、下位にいる両チームにとってはきっちり勝ち点3を取りたい試合だ。後半戦に入ってから3勝1敗3分と好調のアウクスブルクは、ここ2戦は連勝しており、勢いがある。喫した1敗も常に上位につけているレーバークーゼン相手に1点差、3つの引き分けもシャルケやマインツなど上位のチームが相手。後半戦7試合ですでに前半戦17試合を超える勝ち点12を獲得しており、ここ4試合引き分けが続いているニュルンベルクにとっては、手強い対戦相手となる可能性もある。

後半戦のアウクスブルクは第18節から3試合はまったく同じ顔ぶれがスターティングメンバーに名を連ねるなど、先発が固定されてきている。第23節、24節も同じイレブンが先発出場しており、これも後半戦好調の理由のひとつに挙げられるだろう。今シーズンこれまで24試合すべてに出場しているは今節、累積警告により出場できないが、このポジション以外は再び同じメンバーが出場するとみられる。

ニュルンベルクの本拠地で行われた前半戦第8節での対決では、0-0の痛み分け。先発出場した清武にとっては、調子が上がらず63分での交代となった悔しい一戦となる。ニュルンベルクには今季、金曜の試合はすべて敗戦というネガティブな記録があり、今節で勝利し嫌なジンクスを断ち切りたい。

過去の対戦成績はニュルンベルクの1勝2分。今節でアウクスブルクが勝てば、対ニュルンベルクでは1976年11月6日以来、実に36年ぶりの勝利となる。これまで3度のリーグ戦での対戦で、ゴールは1度しか生まれていない。その唯一の得点を決めたニュルンベルクFWエスワインは、今季まだノーゴール。今節でシーズン初得点を決め、試合のキープレイヤーとなるか。

清武は後半開幕戦で先発を外れて以降は、6試合連続でスターティングメンバー入りを果たしており、主力としてチームをけん引している。今節も先発出場が予想される。第22節ハノーファー戦でリーグデビューを果たし、高評価を得た金崎は、第23節シュトゥットガルト戦ではマッチアップしたシュトゥットガルトの日本代表DF酒井高徳に抑えこまれ、前半のみの出場となり、前節ではベンチ入りしたものの出番はなかった。今節もベンチスタートが濃厚だ。

ニュルンベルクのウィージンガー監督は、「(ダービーの)アウクスブルク戦はいつも特別な雰囲気になる。DFB杯のような感じになるだろう。アウクスブルクは最近リーグで2連勝中と好調だが、試合終了後には(勝ち点3を獲得して)点差を10に広げたい」と記者会見の席で前向きな発言をしている。また、アウクスブルクのワインツィアル監督も、「この試合の重要性については理解しているし、ニュルンベルクを攻撃的に迎え撃つ。何としてでも勝ち点3を取るつもりだ」と話しており、当日も両者ともに譲らない熱戦が期待される。