欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント第1回戦第2戦が5日から各地で行われた。

ドルトムントはホームのジクナル・イドゥナ・パークでシャフタル・ドネツク(ウクライナ)を3-0と一蹴、15年ぶりとなるベスト8進出を決めた。第1戦アウェーでの試合を2-2で終えていたドルトムントは、1-1の引き分けでも勝ち進みが決まる優位な状況でも、引くことは一切考えず、いつも通りの積極的な試合運びでドネツクを相手に快勝した。

序盤から主導権を握る



序盤から前線の選手の素早いパス交換とタイミングのいいサイドバックのオーバーラップでチャンスを作り出していたドルトムントは12分に最初のビックチャンス。ペナルティエリア付近でボールを受けたが短いドリブルからペナルティエリア内に走りこむレバンドフスキにスルーパス。ダイレクトで放ったのシュートはGKがファインセーブでしのいだ。

何度かいいチャンスを作りながら、なかなかゴールに結びつかないでいたドルトムントの攻撃だが、31分ゲッツェの右CKをゴール前中央からがどんぴしゃりのヘディングシュートを決めて1-0。マークについていたラキツスキに完全に競り勝って決めた見事なゴールだった。

さらにドルトムントは37分、右サイドをフリーで抜けたレバンドフスキがセンタリング。後ろから走りこんだゲッツェが右足でやわらかく合わせたシュートはGKの右横をすり抜けてゴールに吸い込まれた。

後半ドネツクも反撃



後半に入り、気合を入れなおしたドネツクは48分、後半開始から途中出場のコスタが一人でハーフェーラインからスピードに乗ったドリブルで持ち込み、シュートを放つがGK正面へ。直後の49分には、ルイス・アドリアーノからのパスをまたしてもコスタがフリーで受けて、シュートを放ったがゴール左に外れた。後半開始から10分近くはドネツクが攻勢に出たが、ドルトムントはしっかりと守備を固め、最後のところで相手を自由にさせなかった。

すると59分、ドリブルで持ち込んだのパスからがゴール正面から20メートルのミドルシュート。シュートはGKの正面に飛んだが、これをファンブル。こぼれてきたボールをGKより先に拾ったブワシュチコフスキがらくらく流し込んで3-0。

ドネツクは最後の力を振り絞り攻撃に出るが、83分のチャンスでもゴールは決められず。フェルナンジーニョのミドルシュートが流れてきたところをペナルティエリア内にいたルイス・アドリアーノがワントラップからシュートを放ったが、が出足よく飛び出しこのシュートをセーブした。結局ドルトムントは3-0で危なげなく勝利をあげ、CLグループリーグからここまでいまだ負けなしのままベスト8進出を決めた。

クロップ監督「素晴らしい試合」



ドネツクは守備を固めてのカウンター攻撃に勝機を見出したいところだったが、序盤からドルトムントのパス回しについていけなかった。守備に人数をかけているが、ギュンドアンとベンダー、後半は交代で入ったケールを捕まえることができずに、やすやすとボールの展開を許してしまう。さらに前線でボールを引き出し、楔となるレバンドフスキを抑えようと寄せても、フィジカルが強くさらに体の使い方もうまいレバンドフスキにあしらわれ、逆に周りにできたスペースをゲッツェやロイス、ブワシュチコフスキにいいように使われてしまった。またこの日欠場し、心配されたDFの要フメルスの穴をサンタナがしっかりと埋めて見せた点も勝因のひとつと挙げられる。先制点の場面だけではなく、守備でも最後のところでガードするなど存在感を発揮していた。

試合後、キャプテンのケールは「今日はしっかり集中して、目標に向かってプレーすることができた。その結果、勝利は自ずとついてきた」と安堵の色を見せた。クロップ監督は「素晴らしい試合をしてくれた。ドネツクが盛り返す時間もあったが、それは一瞬のことで、全体としてはうちが試合をコントロールした」と選手を称えた。