勝ち進めば15年ぶりの快挙

欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第2戦が5日から各地で行われ、ドルトムントは15年ぶりとなる準々決勝進出を目指して、ホームのジクナル・イドゥナ・パークにブラジル人選手8人を抱えるシャフタル・ドネツク(ウクライナ)を迎える。

2月15日にドネツクで行われた第1戦ではドルトムントが積極的な守備と素早い攻守の切り替えでゲームの主導権を握り、前線の選手の絶え間ないポジションチェンジと縦への鋭いパスをいかした攻撃で優位に試合を進めていたが、ドネツクも個人技とスピードをいかした攻撃で反撃、結局2-2の引き分けに終わっていた。

ドルトムントが準々決勝に勝ち進むためには、今日の試合で勝利するか、0-0または1-1の引き分けが必要。2-2の引き分けの場合は延長戦へ。3-3以上の引き分けの場合はアウェーゴール2倍ルールのために、ドネツクの勝ち残りとなる。

第1戦を終えた段階でドルトムントのUEFA(欧州サッカー連盟)による過去5年の成績に基づくクラブランキングは38位に上昇している。ヨーロッパでの今シーズン獲得ポイントで見ると、ドルトムントはフランスのPSGパリサンジェルマンに次ぐ2位。またこのドネツクとの試合に勝つと、すでに欧州リーグベスト32でベンフィカ・リスボン(ポルトガル)相手に敗退しているレーバークーゼンを交わし、38位に浮上する。ブンデスリーガで現在2位のドルトムントが来季もCLに出場する可能性は濃厚なため、ここでUEFAクラブランキングを上げ、来季のグループリーグ組み合わせ抽選会で優位なポットに入れるようにすることも重要だろう。

昨シーズンのCL覇者のチェルシー(イングランド)をグループリーグで退けて勝ち進んできたドネツクのルチェスク監督は前日の記者会見で「明日の試合で勝利したチームがチャンピオンズリーグ決勝まで勝ち残る」とコメントした。これに対してドルトムントのクロップ監督は「われわれがこの大会で優勝できるかどうかは今はまったく頭にない。難しい試合を前にしているんだ。これに勝ち残れるかどうかが問題なんだ」と話し、さらに「この試合は我々にとってこの1年のハイライトだ。今まで一度も今回のような位置関係にいたことはなかった。ここまでみんなで協力してやり遂げけてきたことすべてが本当にすばらしい。この試合で何か特別なことを成し遂げたい。何かポジティブなことだったら最高だ」と話していた。

第1戦で同点ゴールも決めた守備の要はリーグ戦前節のハノーファー戦を欠場していた。クロップ監督は4日、出場の可能性について「フメルスはきょう(4日、チームとは別メニューで)ランニングをした。夜は家で休み、5日は一緒に練習をする。(出られるかどうかは)そのときの様子を見てからだ」と答えていた。

この試合の鍵を握る存在になりそうなMFは「過去2年間はヨーロッパカップ戦で思うようなプレーをすることができなかったけど、今シーズンはグループリーグで納得のいくプレーができて、ベスト16に勝ち残ることができた。チャンピオンズリーグでここからさらに勝ち進むのはどの選手にとっても夢なんだよ」と選手の思いを代弁していた。