シャルケはファルファン(右)のゴールを皮切りに3得点、ウォルフスブルクを完封
シャルケはファルファン(右)のゴールを皮切りに3得点、ウォルフスブルクを完封

3戦連続先発か

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第24節2日目5試合のみどころ

ブンデスリーガ第24節2日目は、日本代表DFと同FWが所属するシュトゥットガルトが敵地で同MFのレーバークーゼンと対戦するほか、下記の5試合が行われる。


レーバークーゼン対シュトゥットガルトの見どころへ


ウォルフスブルクシャルケ

日本代表MF長谷部誠のウォルフスブルクは、ホームで同DF内田篤人のシャルケと対戦する。今季下位に低迷しているウォルフスブルクは、後半開幕戦の対シュトゥットガルトでは2-0と快勝したものの、それ以降勝利は最下位フュルトを1-0で下したのみ。後半戦6試合で2勝2敗2分という戦績だ。対するシャルケは後半戦、降格争いをするアウクスブルクと無得点でのドローに終わり、さらに最下位フュルトに逆転負けを喫するというショックな一戦があり、王者バイエルンには0-4で完敗した。しかしそこから上位マインツとシーソーゲームの末に引き分けに持ち込むと、前節ではデュッセルドルフ相手に12戦ぶりの勝ち点3獲得を果たした。

前半戦同カードでは、シャルケがウォルフスブルクを3-0で下している。しかし開幕序盤当時の好調だったシャルケと、現在のシャルケとでは状況が異なる。両チームとも監督交代を経てチームのサッカーを模索中だが、ウォルフスブルクは26日に行われたで勝利、準決勝進出を決めている。3部に善戦を許すという決して内容のいい試合ではなかったが、4強進出という結果が大きな自信につながったことは間違いない。へッキング監督は「シャルケは今季、負傷者が多いがそれでもここ最近は明らかに調子を上げている。彼らはCL16強チームであり、我々にとっては大きな挑戦だ」と話す。9チームが勝ち点6差以内という接戦となっているだけに、どちらにとっても落とせない一戦だ。

長谷部は2戦連続で先発出場しており、今節も先発の可能性が高い。大腿部負傷中の内田は今節も欠場が確定している。



ニュルンベルクフライブルク

前節シュトゥットガルト戦では土壇場の同点ゴールで引き分けに持ち込んだ、日本代表MFとMFのニュルンベルクは、フライブルクをホームで迎え撃つ。なかなか下位から抜けだせずにいるニュルンベルクは後半戦1勝1敗4分の戦績だが、1勝はその節で7位につけていたメンヘングラートバッハ、1敗は今季通して上位をキープするドルトムント。引き分けのうち3試合はハンブルガーSV、フランクフルト、ハノーファーと上位のチームで、前節でも後半中盤以降はシュトゥットガルト相手にいいサッカーを見せた。少しずつだがチーム力が向上してきているのは間違いない。

一方のフライブルクは今季、上下を繰り返しながらも徐々に順位を上げ、ここ3節は5位をキープしている。25日のでは前半開始4分で2失点も、後半1点を返すとロスタイムに劇的同点弾で延長に持ち込み、一気に流れを取り戻し見事な逆転勝利で準決勝進出を決めている。チームとしての実力・勢いともに最高潮に達しているといえるだろう。対ニュルンベルクは、ともに1部昇格を果たした2009/2010シーズン以来無敗(5勝2分)。後半戦では6試合中4試合を完封しており、守備力の高さには定評がある。

ニュルンベルクのウィージンガー監督は「ホームの強さを見せたい」と話し、その言葉通り昨年9月以来、ホームでは負けていない。前半戦第7節では0-3と完敗を喫したが、「対フライブルクの準備はしっかりやってきた。どんな状況にも対応していく」と金星を狙う。



ドルトムントハノーファー

日本代表DFのハノーファーは、アウェーで昨季2冠王者ドルトムントに挑む。過去の対戦成績は43戦でドルトムントが19勝10敗14分と勝ち越している。この43試合では常に最低でも2ゴールが生まれており、1試合平均は約4ゴールととにかく打ち合い必至の見応えある好カードである。

ハノーファーの本拠地で行われた今季前半戦の対決は、前半26分にレバンドフスキのゴールでドルトムントが先制も、86分にハノーファーがホームの意地を見せ、ジュフのゴールで追いつき1-1で引き分けている。しかしDFB杯16強進出をかけて戦った試合では、1-5という大量失点で大敗した。そして今季とにかくアウェーでの戦績が振るわないハノーファー、公式戦は9試合連続で勝ち星がない(7敗2分)。最後に敵地で勝ったのは、ほぼ4カ月前のシュトゥットガルト戦となる。負傷による欠場者の多い状況にも苦しみ、特に前節ハンブルガーSV戦で負傷し、手術を受けたフスティ(今季9得点9アシスト)の長期離脱は痛い。

対するドルトムントは27日のDFB杯でバイエルンに0-1と準々決勝で敗退。風の影響で欠場したCBフメルス不在が悔やまれたが、今節出場も微妙な状況となっている。それでもレバンドフスキ(今季14得点)、ロイス(11得点)、ブワシュチコフスキ(9得点)、ゲッツェ(8得点)らがそろう得点力は危険極まりない。特にゲッツェは今季公式戦31試合中26ゴールに絡んでおり、要注意だ。

酒井はこの試合、先発が予想されている。



ハンブルガーSVフュルト

最下位フュルトは、本拠地にハンブルガーSVを迎える。フュルトは第15節以降、一度も最下位から脱出できていない。後半戦では第20節のシャルケ戦で大金星を挙げたものの、勝ち点3を獲得したのはその一戦のみ。しかし20日にビュスケンス前監督を解任すると直後の第23節、3位のレーバークーゼン相手に0-0で引き分け、失う物のない強さを発揮している。

ハンブルガーSVは後半戦3勝2敗1分と、好不調の波がある。しかし今季10得点のルドネフス、そして前半戦の対フュルトでも決勝ゴールを決めた今季9ゴールのソンを中心に、今節でもきっちり勝ち点3を獲得し、少しでも順位を上げたいところだろう。



ブレーメンアウクスブルク

2連敗中のブレーメンはホームでアウクスブルクと対戦する。これまでの対戦成績はアウクスブルクが1勝2分。前半戦第7節では、アウクスブルクが3-1で快勝している。ブレーメンにとっては、クラブのブンデスリーガにおける歴史上、いまだ勝利していない4チームのひとつがアウクスブルク(ほか3チームはウンターハヒング、ウルム、フュルト)。統計上ではもっとも苦手なチームとなっており、この試合でその歴史を変えたい。

逆にアウクスブルクにとっては、今季初勝利を挙げたゲンのいい相手である。後半戦に入ってからのアウクスブルクはまずデュッセルドルフに3-2で勝利、格上のシャルケに0-0で引き分けるとウォルフスブルクとは1-1の痛み分け、さらに上位マインツとも1-1で引き分けに持ち込み、レーバークーゼンには敗れたものの1-2と大健闘、そして前節では下位対決となったホッフェンハイム戦を2-1で勝利した。上位相手の健闘や下位対決をきっちりと制するなど、上り調子であるといえる。前半戦同様、アウクスブルクが勝ち点3を獲得する可能性は十分にある。