バイエルンの元守護神にインタビュー

【bundesliga.de 編集部】 欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第1戦で2月19日(火)、ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンが、まず敵地ロンドンでアーセナル(プレミアリーグ)に臨む。

元ドイツ代表GKのオリバー・カーン氏(43)は、バイエルン・ミュンヘンで活躍した現役時代にCLで4度アーセナルと対戦した経験を持つ。戦績は2勝1分1敗。19日の試合について、bundesliga.deに語った。


bundesliga.de アーセナル対バイエルンは、いまでも互角の戦いでしょうか。

オリバー・カーン氏 直近数シーズンの出来をみると、アーセナルはかつてのようなトップチームではなくなっているような気がする。ただ、個人的にはとても親近感が湧くクラブ。バイエルンと同じような哲学に沿って、非常に堅実に経営されているから。赤字を出さないという健全経営で。

bundesliga.de アーセナルはFWポドルスキ、DFメアテスアッカーというドイツ代表が属していますが、バイエルン相手ということから、この2人はきっとやる気満々ですよね。

カーン氏 本来誰にでも、バイエルン相手というだけで十分モチベーションが湧くものだと思う。欧州でも3本の指に入るトップクラブだと思うし、世界的にも有名だからね。ただポドルスキ、メアテスアッカーの2人だけで、試合は決められるものではないし、19日の試合では、アーセナルのシステム全体が完璧に機能する必要がある。この点において、今のアーセナルが最高レベルのサッカーを披露できるとはあまり思わない。

bundesliga.de バイエルンは試合前にアーセナルを綿密に分析するでしょうか。それとも(そうした分析は必要なく)自信満々で臨むでしょうか。

カーン氏 CL決勝トーナメントのようなレベルでは、対戦相手の弱みだけでなく強みも分析して、戦術面ではどんな状況にでも応じられるように準備する。だから分析自体はしているはず。ただ頭では、バイエルンの選手はどんな試合でも支配したいと考える。それは敵地のアーセナル戦でも、レアル・マドリード戦でも、バルセロナ戦でも関係ない。

bundesliga.de 確かにバイエルンは非常に支配的に試合に臨みますが、それは慢心 につながりませんか。

カーン氏 慢心は命取り。でもそうならないのがバイエルンだ。自信たっぷりに試合に臨み、可能な限り多くのタイトルを獲得するという確固たる目標を立てている。これこそが『Mia-san-mia』(注・俺たちは俺たち)のバイエルン精神で、自信満々であることは周りにも伝わる。正しいことだと思う。

bundesliga.de ローテーションの有無も関係ないでしょうか。

カーン氏 バイエルンには、他のチームのようないわゆるAチームというのは存在しない。だが重要な試合で先発する、核になるメンバーは決まっている。うち2、3人が入れ替わったところで、戦力低下にはつながらない。国際舞台で結果を残すには、チームの層の厚さとある程度のレベルが必要。ハインケス監督は、現時点で一番調子のいい選手を起用するだろう。

bundesliga.de MFロッベンのような有名選手が『出場機会が少ない』と不満を漏らすことで、チームの支障になりませんか。それともチームメートのやる気につながりますか。

カーン氏 不満は確かにあるだろう。ロッベンはオランダ代表戦で成果を挙げているが、あの発言が大げさに報じられている感は否めない。それにハインケス監督はこういった状況の扱い方がとても上手い。それに、ブンデスリーガ、CL、DFBカップと複数の大会があるし、怪我人も出てくるだろうから、結局は全員が出場できるようになるはずだ。

bundesliga.de アーセナルを下すにはそれで十分でしょうか?

カーン氏 面白い試合になる要素はたくさんそろっている。だが結局はバイエルンが勝つだろう。ロンドンではバイエルンが2-1で勝利を手にすると思う。

Michael Reis(ミヒャエル・ライス)