この試合では酒井宏と清武が先発し、金崎も63分から途中出場。3人の日本人による対決が実現した
この試合では酒井宏と清武が先発し、金崎も63分から途中出場。3人の日本人による対決が実現した

清武、金崎、酒井宏

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第22節ニュルンベルク対ハノーファー 試合後インタビュー

ブンデスリーガ第22節(17日)、ニュルンベルクは本拠地でハノーファーと対戦し、、(ともにニュルンベルク)、(ハノーファー)の3人による日本人対決が実現した。試合はハノーファーが2度にわたってリードしたが、いずれもニュルンベルクが同点に追いつく粘りを見せ、2-2で引き分けた。


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清武弘嗣

――向こうは日程的にタイトだったけど、思ったよりしっかりやってきた?

清武 俺らが前半しっかり決められるチャンスで決められなかったから、そこがだめなところだったけど、夢生くんが入って流れが変わりましたし、良かったです、引き分けて。

――前半は清武くんが何度か裏に抜けようとしていた。でもそういう動きが少なくて相手の思うツボだったような気もする。

清武 まあボールが出てこなくても走り続けることが大事だし。あれを続けます。

――1回抜けたのはイメージ通りに来た?

清武 そうですね。本当に珍しくすごくいいボールが来たので。あれはちゃんと決めないといけなかったですけど。あれは外して申し訳なかったです。

――もう一つ中に入れる感じもあったけど。

清武 あれは逆サイドを狙えば良かったですけど、感覚で打ってだめでしたね。もう1回ちゃんとゴールを見ないと。

――サイドにいるとなかなかボールが回ってこない部分があると思うが。

清武 サイドの方がプレッシャーがない分、ボールは受けやすいですけど。もうちょっとボールを触りたいというのはある。でも今日は比較的ボールがたくさん来た方かなと思います。前半は。

――金崎くんが入ってきて、2人の絡みもあっていい流れを作れていた。

清武 まあもうちょっと夢生くんの特徴を引き出せるようにやれれば良かったですけど。終盤で足がついてこなくて。そこが自分の課題だし、90分フルでやれるようにしたい。今日は夢生くんが右とか左とかに動いてくれたので、すごく良かったなと思う。

――今後に向けて2人のコンビが新しい武器になりそう?

清武 そういう風になればいいですし、自分もそうできるように頑張りたいと思います。

――酒井くんはどうだった?

清武 頑張ったと思いますよ。あいつのサイドはほとんど崩されていないし。でもあいつは久々に出て勝ちたかっただろうし。

――試合が終わってからは何と声をかけた?

清武 疲れたなと。90分久々にフルでやってましたし。まあその辺は宏樹に聞いて下さい。



金崎夢生

――まずはデビューして。

金崎 試合に出られて良かったです。

――デビュー戦とは言え、持ち味を十分に出せたんじゃないかと思うが。

金崎 でも自分が入ってから追いつかれたりしたので。まあディフェンスの部分で、もう少し味方と連係取ってやらないといけないかなぁと。

――監督からの指示は?

金崎 1-1の状況だったので。もちろん点を取ってこいという事だったと思います。

――清武くんは金崎くんがポジションを変えてくれたからやりやすかったと言っていたが?

金崎 あ、そうですか。ゲームの流れもありますし、特別に意識したことはないですけど。キヨが右に行ったら自分が左に行ったりとか。疲れているようだったら自分が先に戻ったりとかはしてましたけど。

――初めてのゲームでも自分のプレーを主張できていたと思う。やりにくさとか感じなかった?

金崎 やりにくさとかは全然なかったですけど。味方にもすごく助けられましたし。でももっと積極的になっていい場面もあった。仕掛けていいのに簡単に後ろに下げて、安全なプレーになってしまったところもあったので。あれだったら、自分の持ち味をもっと出すためには、もっと前を向いてどんどん勝負しないといけないなと。そういうところをもっと出していければいいなと思います。

――最後、チャンドラーに出す前に結構ファール気味に引っ張られていたけど、止まらなかった。

金崎 別に無心でやっていたんですけど。あれがゴールにつながったのは良かったです。

――いいアピールになったという感じはあるのではないか?

金崎 どうですかね。まあ練習から気を抜いていたら、すぐに外されてしまうチームなので。練習から気持ちを入れて、また頑張りたいと思います。

――スタンドから「ムー」という声もかかっていたが。

金崎 はい。それが何よりうれしかったので。もっとたくさんの人に知ってもらえるように頑張ります。



酒井宏樹

――久々の先発。期待もあったのでは?

酒井 それに本当に応えたかったので。そこはアグレッシブにできたと思う。まあでも勝てなかったので。次こそは勝てるように。でも感触は悪くなかったので。もっともっと質の部分を高めていければと思います。

――試合勘の部分は心配なかった?なかなか試合に出られなかったけど。

酒井 んー、試合勘というか。ボールを持った時というより、フィジカルコンディションの部分でしたね。90分走りきれるかどうか。そういう面では動けている時間もありましたけど、止まっている時間もありましたし。そこはまだまだかなと思います。

――監督から試合前にはどんな指示を?

酒井 監督は試合前には個人個人にはそんなに。僕にはエンジョイしろとしか言わないので。練習ではもちろん細かいことを言われたり、怒られたり褒められたりはありますけど。試合前はリラックスしてエンジョイしていこうと、それだけでした。

――ELの試合が終わって、チャンスがありそうかなと思っていた?

酒井 常に練習から100%でやってますし。いつ出番が回ってきてもいいように。今回は誰かの累積とか、誰かの怪我じゃなく、自分として感触を得た中での出場だったので、気持ち良くプレーできた。

――最後に失点したところで悔しそうだったけど。

酒井 レバンテでもメンヘングラッドバッハでも、勝っている場面で追いつかれていることが多かったので。ああいうロスタイムというのは。自分とは逆サイドですけど、チームとして勝てなかったのがすごく悔しかった。

――きょう一つ出て、今後につなげたいという思いもあるのでは?

酒井 今日出られたからといって、木曜日に出られるわけじゃないので。ただ今年になってトレーニングは本当に充実しているので、また3日間、練習を充実させて頑張っていきたいと思います。