バイエルン戦を終えて
「勝たなければ意味がない」
ブンデスリーガ第22節は2月15日(金)幕を開け、ウォルフスブルクは本拠地でバイエルン・ミュンヘンに0-2で敗れた。ウォルフスブルクの日本代表MF長谷部誠は、ヘッキング監督のもとで初の先発入りを果たし、右サイドバックでフル出場した。試合後ミックスゾーンで報道陣に対し、バイエルンの印象やMFリベリとの対決などについて語った。
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――それほど差を感じなかった?それとも差を感じた?
長谷部 まあ差は感じましたけどね。ただチームとしてやればそこまで崩されるって感じではなかったですけどね・・・まあ悔しいですね。
――前線からかなりプレッシャーをかけていたが・・・。
長谷部 プレッシャーのかけ方は1週間しっかり練習してたんで、チームとしては上手くやれた部分はあったけど、セットプレーでああいう風にやられるともったいないし・・・そういった意味ではまだまだかなと思いますけど。
―― 失点のシーンはシュバインシュタイガーに折り返させたところが問題だった?
長谷部 誰がマークか分からないですけど、しっかりマークの選手が競ってないっていうのもあるし、折り返しのところももうチョットいけたらなと。
――前半終わって皆はどんな感じだった?やれるなという感じだった?
長谷部 やり方としては悪くなかったので、少ないチャンスをもっと精度高くやろうっていう話をしてましたけど。
――クロスのタイミングが今日は早かったけど、それはチームとして意識していたこと?
長谷部 センタリングの質も良くなかったですけどね・・・僕自身もそうだし、ほかの選手もそうだし・・・。早いタイミングで入れるっていうのは練習からやっていました。
――それはバイエルン対策という意味で?
長谷部 そういう訳ではないですけどね。チャンスがあれば早いタイミングで・・・もちろんえぐれれば一番いいんですけどね。
――個人的にはどういう事を言われていた?
長谷部 リベリ対策というか・・・リベリをもうとにかく抑えるようにとは言われてましたけど。とにかくアグレッシブにやって・・・まあやられることもあったしやられないこともあったし。決定的な仕事をさせなかったっていうのはありますけど、まあ結局勝てなければ意味がないんで。
――こちらに来て誰かの対策の為に出るって事はそんなにないでしょ?
長谷部 人の対策というよりはDFファーグナーが結構攻撃的な選手なんで、ディフェンスの部分をしっかりやって、リベリはそんなに守備をしないんでそこで裏のスペースを狙っていう感じでやってましたけど。
――先発というのは練習の中で何となく分かってた?
長谷部 うーん・・・多少は分かると言うか、そういう雰囲気はありましたね。本当に分かったのは今日の午後ですけどね。
――それは練習でやってたから?対策を含めて?
長谷部 練習でもやってたし、右MFでも中盤でもやってましたけど、とにかくしっかりやってったってところで気を使ってもらえたのかなっていうのはありますけど。こういうチャンスを今日生かせたかどうかは分からないですけど・・・とにかく続けていきたいですね、練習から。
――リベリと対峙した時に何を一番気をつけてた?
長谷部 間合いですね。やっぱり前を向かれると怖いんでとにかく前を向かせないように・・・何回か前を向かせてしまってファウルで止めるしかないって事もありましたしね。そうなる前に前を向かせないっていうのは考えてやりましたけどね。
――審判が簡単にカードを出していたけど、そこら辺は怖くなかった?
長谷部 まあ1枚くらいは今日はもらうなって、やってて。しょうがないかなと。なるべく早い時間帯にもらわないように考えてましたけど。
――リベリは別格だと以前言ってましたけど、個人的な楽しみはありましたか?
長谷部 もちろん楽しいですけどね、やってて。とにかくこういう強い相手とやるのはいつ、どういう時でも楽しいですけどね。
――リベリの代わりにMFロッベンが入って来ましたが、ビックリしましたか?
長谷部 なんとも思わなかったですけどね。リベリの方が嫌でしたね。最後の失点はもう・・・センターバックが一人前に行ってて、しょうがないって所もあるんで。