第1節では清武の蹴ったCKがゴール前のこぼれ玉を誘い、最後はMFバリッチが押し込んだ。ニュルンベルクはこの1点を守り切って勝利
第1節では清武の蹴ったCKがゴール前のこぼれ玉を誘い、最後はMFバリッチが押し込んだ。ニュルンベルクはこの1点を守り切って勝利

大前元紀 デビューなるか

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日曜の2試合のみどころ

第18節の最終日である1月20日には、2試合を実施する。清武弘嗣のニュルンベルクが15時半から、大前元紀のデュッセルドルフが17時半から試合を行う。



1月20日 15時30分開始 ニュルンベルク 対 ハンブルガーSV

日本代表MFが所属するニュルンベルク(14位)は、順位ではハンブルガーSV(10位)の4つ下。今季第1節では敵地で挑んだニュルンベルクが、0-1で辛勝している。この試合は両チームでゴールキーパーの好守が光り、再三のチャンスが得点に結びつかなかったが、最終的に清武のコーナーキックから決まった1点が勝敗を分けた。ハンブルガーSVのGKレネ・アードラーが前半戦を通じ好セーブを続けたことに加え、この対戦カードの直近5試合で3点以上入った試合がないという事実を考慮すると、今回も1点が重みを持つ試合になりそうだ。

清武にとっては、この試合は試金石の意味を持つ。前半戦では移籍直後という条件にもかかわらず、3得点5アシストという好成績を残した。だが本人はシーズン通算で10得点10アシストという目標にこだわっており、達成には、後半戦でこれまで以上の結果を出さなければない。前半戦で得た経験をどのように活かすのかが問われる。チームがミヒャエル・ウィージンガー新監督のデビュー戦にどう臨むにも注目が集まる。

リベンジを狙うハンブルガーSVにとっては、司令塔ラファエル・ファンデアファートの故障からの復帰がプラスに働きそうだ。純粋な戦力強化につながるだけでなく、チームの精神的な起爆剤にもなるだろう。


1月20日 17時30分開始 デュッセルドルフ 対 アウクスブルク

第18節を締めくくるのは大前元紀が所属するデュッセルドルフアウクスブルクの1戦だ。前者は今季昇格したばかりのチームでありながら13位で、1部で2年目になる17位の後者に勝ち点差を12ポイントつけている。前半戦での対戦では、デュッセルドルフが敵地で0-2の勝利を収めた。

大前はこれまで強化試合で3試合に出場したが、得点などの目立った活躍をするには至っておらず、当面は交代要員として出場機会を待つことになりそうだ。ノーベアト・マイヤー監督も1月13日に行われたウィンターカップ後の記者会見で「(大前が)うちの戦術に慣れるまで、もう少し時間がかかるだろう」とコメントしている。地元ファンは新加入大前もさることながら、シーズン開幕戦に敵地で行ったアウクスブルク戦で2得点を決めヒーローになったFWダニ・シャヒンが先発するかどうかにも、注目している。

アウクスブルクは今季通算12得点(リーグワースト2位)の乏しい攻撃力を改善する狙いで、イングランド・プレミアリーグのサンダーランドから韓国代表FW池東ウォン(チ・ドンウォン)を期限付き移籍で獲得した。同選手はチーム合流直後の強化試合で2ゴールを挙げて周囲の期待に応えたが、対戦相手が格下だったこともあり、1部の公式戦でどれだけの補強につながるかは未知数。いずれにせよアウクスブルクは戦力向上なしには、この試合でも勝ち点を取ることは容易ではないだろう。