前半戦の日本人選手を振り返る(9)

昨夏のロンドン五輪出場でプレシーズンを棒に振り、さらに大会中に足首を負傷したことから、シーズンに出遅れた感は否めない。さらに主将で不動の右サイドバック、米国代表DFの壁は厚い。1999年からハノーファーに所属し、2001年の1部昇格にも貢献したベテランは監督からの信頼も厚く、昨夏加入した背番号2にとってレギュラーの座を奪い取ることは容易でない。先発デビューを果たしたを含め、酒井は前半戦はリーグ戦計6試合に出場(うち2試合に先発)した。

リーグ戦ではまだ存在感をアピールするプレーは見せられていないが、欧州リーグプレーオフのウロツワフ(ポーランド)戦では後半からの出場でアシストを記録した。チームは今季、序盤は好調だったものの連戦の疲れからか前半戦終了時は11位まで順位を落とした。しかし第16節では本拠地で2位のレーバークーゼンを下すなど、チームの潜在能力の高さを疑う向きはない。

酒井は「環境とかチームメイトやスタッフにはすごく恵まれている。そういうなかでもっと上手くなって試合に出られるようになれば、もっといい結果が生まれると思う」とポジティブに捉えている。年明けにポルトガルで行った冬季合宿ではチェルンドロがひざ裏の痛みからチーム練習に合流できず、酒井が強化試合に右SBとして先発。リーグ戦でも先発起用される見込みだ。アピールし、ベテランを脅かす存在になれるか。



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