1部フランクフルトに移籍し成長を続けるMF乾貴士(左)
1部フランクフルトに移籍し成長を続けるMF乾貴士(左)

乾貴士(フランクフルト)

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前半戦の日本人選手を振り返る(2)

乾は今季、2部のボーフムから1部のフランクフルトへと移籍し、そのスタイルがどこまで通用するかが注目された。いざリーグが開幕してみると、乾の機敏でスピードあるドリブルやテクニカルなプレースタイルは、素早い攻守の切り替えを得意とするフランクフルトのサッカーにぴたりとはまり、開幕から2試合連続でアシストを記録。第3節から5節までは3試合連続でゴールを決め、7試合連続負けなしという結果に大きく貢献し、連日メディアにも登場する人気者となった。そのあと第16節までは得点から遠ざかったが、これまでの合計5ゴール3アシストは、と、に続いてチーム内3位。チームの攻撃の中心として信頼を集めている。

前半戦全17試合に先発出場した日本人選手は乾のみで、合計プレー時間1325分は日本人10人中トップである。パスミス16%は攻撃的選手としては非常に低い数字で、プレーの精度の高さを表している。90分あたりの走行距離も11・169kmと多く、豊富な運動量で攻守に貢献していることがわかる。昨季所属したボーフムではシーズン通して7ゴール5アシストを記録したが、1部の今季は前半戦終了時点ですでにその数字に迫る勢いだ。10月には、2月以来の日本代表復帰も果たした乾。後半戦もこのまま好調を維持し、リーグ、日本代表ともにさらに上の結果を目指す。



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