前半戦の「人事」 クラウス・アロフス
前半戦を振り返る(5)
【ミュンヘン発・bundesliga.de 編集部】ブレーメンのスポーツディレクターとして過ごした13年間に終止符を打つ日、クラウス・アロフス氏は力強く握手した。ウィリー・レムケ監査役会会長は「クラブは大黒柱を失うことになる」と別れを惜しみ、ブンデスリーガ史上最大の注目を集めた「スポーツディレクターの移籍」がこうして完了した。シーズン真っ只中ということから前代未聞の人事だった。
1999年からトーマス・シャーフ監督と共にブレーメンの栄光あふれる時代を築き上げた。2004年にはリーグ優勝とDFBカップ優勝の2冠を達成。2009年にも再びDFBカップ優勝を果たし、チャンピオンズリーグでは常連になった。当時、アロフス氏がブレーメンを離れるというのはまったくもって考えられない話だった。
しかしそんなチームも成績不振に陥り、アロフス氏の成立させた移籍も期待にそぐわないことが多くなると、ブレーメンでは批判の声が上がった。ウォルフスブルクのスポーツディレクターとして再スタートを切ったアロフス氏は、新天地では一度ブレーメンで成し遂げた、チームを国際舞台に導くという課題を改めて実現させなければならない。
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