前半戦を振り返る(4)

【ミュンヘン発・bundesliga.de 編集部】 「ボリス・ブクチェビッチ、意識を取り戻す」という朗報が入ったのは11月16日。ホッフェンハイム所属の同選手(22)はその7週間前に自らの運転する車で交通事故に遭い、以降昏睡状態にあった。

元ドイツ代表MFブクチェビッチは、糖尿病を抱える。9月28日の事故はインスリンが原因で極度の低血糖状態に陥っていたのが原因だった。事故直後はハイデルベルク大学病院で生死の境をさまよったが、2度の頭部の緊急手術を経て、病状は少しずつ上向いていった。

リーグ戦第6節は暗い空気に包まれ、人々は心を揺さぶられた。ホッフェンハイムのチームは本拠地でアウクスブルクに0-0で引き分けた試合の後、目に涙を浮かべながら客席へ向かい、バベル監督(当時)に抱擁されつつ、サポーターと一緒に同僚の回復を祈る歌を歌った。

客席にはブクチェビッチの写真や応援メッセージが掲げられていた。ドイツサッカーリーグ(DFL)は試合延期の許可も示唆したが、ホッフェンハイムは「ボリスのために戦いたい」という思いから試合の強行を決断したのだった。現在、ブクチェビッチの状態は更に回復し、12月16日にはクラブやサポーターの支援に感謝するメッセージが両親を通じ発表された。


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