Summary

  • ハンブルクの酒井、グレゴリッチ、ウッドらが北部ダービーへの意気込みを語る
  • ブレーメン、ハンブルクともに後半戦は好調を維持
  • ハンブルクは直近の“北部ダービー”3試合で2勝1分け

2016/17シーズンのブンデスリーガも残すところあと6試合。シーズンも佳境に入った第29節の最注目カードは、日曜日に行われる11位ブレーメンと14位ハンブルガーSVの“北部ダービー”だろう。北ドイツの覇権をめぐる両チームの対戦は今回で106回目。ともに波に乗った状態での激突だけに、いつも以上に熱い戦いが期待できそうだ。

今週火曜日、ハンブルクのミヒャエル・グレゴリッチ、フィリップ・コスティッチ、ボビー、ウッド、ニコライ・ミュラー、そして主将の酒井高徳が、いつもとはちょっと違ったイベントにお呼ばれした。ハンブルク空港の滑走路には、機体に彼らの雄姿が描かれた飛行機が登場。ミュラーはそのド迫力に、「こんなに大きく自分の姿が描かれた飛行機を見られるなんてすごくうれしい。この飛行機が世界中で僕らのクラブを宣伝してくれるのはとても誇らしいよ」と大感激だった。

残念ながら、今季のハンブルクはヨーロッパの舞台に立つ機会に恵まれなかったが、ブンデスリーガではシーズン後半戦で大躍進。後半戦はリーグ3位の勝ち点「20」を積み上げて巻き返しに成功した。前半戦の不振はツケは大きく、いまだ完全には残留争いから抜け出せていないが、11位ブレーメンとの勝ち点差はわずか「3」。ダービーを制することができれば勝ち点でライバルと並ぶことになる。

ズラトコ・ユヌゾビッチらオーストリア出身の3選手との同胞対決に挑むグレゴリッチは、ブレーメン戦を前にこう話している。「負けずにブレーメンから帰ってくる。もちろん、あの3人の健闘を祈るが、それは僕らとの試合が終わってからだ」

ここ数年、“北部ダービー”は常に残留争いの舞台となってきた。残念ながら今回もそのシチュエーションは変わらないが、少しだけ違うのは、両チームがともに好調をキープしてぶつかり合うという点だ。グレゴリッチは「ブレーメンも僕らもここ数試合は調子がいい。両チームのサポーターがずっと待ち望んでいたダービーだ」とハイレベルな戦いになることを約束。続けて、「これまでダービーには3試合出ているが、一度も負けたことがないし、3ゴールを決めている。ブレーメン戦は大歓迎だよ」と、自身の相性の良さをさりげなくアピールした。

ハンブルクは直近の“北部ダービー”3試合で2勝1分けと、約20年ぶりの好成績を残しているが、今回もポジティブな要素がある。前回の対戦で出場停止だったボビー・ウッドがダービーに初登場。好調のアメリカ代表FWはダービーに向けて、「これまでドイツで経験したダービーは、1860ミュンヘンのユース時代にバイエルンと対戦した一度だけ。でも、ダービーは特別な一戦だ。特にファンにとってはね。僕もこの試合がクラブにとってどれほど大事なものかは分かっているつもりだ」と意気込んでいる。

ブレーメン戦では守護神レネ・アードラーを負傷で欠くことがほぼ確実となっており、キリアコス・パパドプロスも累積警告で出場停止。1月に加入して守備を劇的に改善したパパドプロスの不在には、マーク・ギスドル監督も頭を悩ませることになりそうだ。それでも、今回の会場になるウェーザー・シュターディオンには、100キロ離れたハンブルクから5000人のサポーターが集結するという。ハンブルクは力強い後ろ盾を得てブレーメンに乗り込む。

チームを束ねる酒井は勝利のカギをこう説く。「北部ダービーは(前節の)ホッフェンハイム戦よりも気持ちの入る一戦になるはず。相手はカウンターが得意なので、こちらは序盤から彼らの攻撃を分断していかないといけない。集中して試合に入り、最初からアグレッシブにいく」。ハンブルクはキックオフからエンジン全開で、ダービーの勝利と残留争いからの脱出を目指す。