Summary

  • 2016/17シーズンのブンデスリーガは最終節を残すのみ
  • これまでリーグ最終節では様々なドラマが生まれた
  • 記憶に残る“最終節のドラマ”を厳選して紹介

2016/17シーズンも残すところあと1試合。王者と2つの自動降格枠は埋まったものの、欧州カップ戦の出場権と残留をめぐる争いは最終戦まで決着が持ち越されることになった。これまで数々のドラマを生んできたブンデスリーガの最終節。今季の最終決戦を迎える前に、過去20年のシーズンファイナルから特にドラマチックだった選りすぐりの5シーズンを振り返る。

【2014/15】降格2枠が空席のまま6チームが最終決戦へ

最終節前の状況
13位:ヘルタ・ベルリン(勝ち点35、得失点差−15)
14位:フライブルク(勝ち点34、得失点差−10)
15位:ハノーファー(勝ち点34、得失点差−17)
16位:シュトゥットガルト(勝ち点33、得失点差−19)
17位:ハンブルガーSV(勝ち点32、得失点差−27)
18位:パーダーボルン(勝ち点31、得失点差−33)

このシーズンは降格枠が一つも埋まらないまま最終節に突入。6チームが生き残りを懸けて運命の最終決戦に臨んだ。パーダーボルン対シュトゥットガルトハノーファーフライブルクと、該当の6チームのうち4チームが直接対決を戦った結果、シュトゥットガルトとハノーファーがそれぞれ2ー1で勝利。敗れたパーダーボルンとフライブルクが2部行きを余儀なくされた。

ヘルタ・ベルリンは最終節でホッフェンハイムに1ー2で敗れたものの、ライバル同士の潰し合いに救われて15位フィニッシュ。シャルケに2ー0で勝利したハンブルガーSVは16位に滑り込み、プレーオフの末に2部降格を免れた。

最終結果
13位:ハノーファー(勝ち点37、得失点差−16)
14位:シュトゥットガルト(勝ち点36、得失点差−18)
15位:ヘルタ・ベルリン(勝ち点35、得失点差−16)
16位:ハンブルガーSV(勝ち点35、得失点差−25)
17位:フライブルク(勝ち点34、得失点差−11)
18位:パーダーボルン(勝ち点31、得失点差−34)

【2012/2013】ホッフェンハイムが崖っぷちから生還

最終節前の状況
15位:デュッセルドルフ(勝ち点30、得失点差−15)
16位:アウクスブルク(勝ち点30、得失点差−20)
17位:ホッフェンハイム(勝ち点28、得失点差−26)

17位ホッフェンハイムが2位ドルトムントのホームに乗り込んだ一戦は、77分の時点でホームチームが1ー0でリード。ホッフェンハイムの降格が刻一刻と迫っていた。しかし、ホッフェンハイムはそこからわずか5分間で2本のPKを獲得。セヤド・サリホビッチが2本とも決めて逆転に成功する。

ドルトムントは2度目のPK献上時にGKローマン・バイデンフェラーが一発退場。交代枠を使い切っていたためケビン・グロースクロイツがゴールマウスを守った。ところがホッフェンハイムは10人かつ正GK不在の相手に苦しめられ、後半アディショナルタイムにマーセル・シュメルツァーにゴールネットを揺らされる。

これで万事休すかと思われたが、ロベルト・レバンドフスキがオフサイドポジションにいたとしてノーゴールの判定。最後はジャッジに救われて16位に浮上したホッフェンハイムは、プレーオフの末に何とか残留を勝ち取った。

最終結果
15位:アウクスブルク(勝ち点33、得失点差−18)
16位:ホッフェンハイム(勝ち点31、得失点差−25)
17位:デュッセルドルフ(勝ち点30、得失点差−18)

【2005/06】CL出場権を懸けた北部ダービー

最終節前の状況
2位:ハンブルガーSV(勝ち点68、得失点差+24)
3位:ブレーメン(勝ち点67、得失点差+41)

第33節終了時点で2位ハンブルガーSVと3位ブレーメンの勝ち点差は「1」。最終戦に組まれた北部ダービーは、欧州チャンピオンズリーグ(CL)のストレートインを懸けた“決戦”となった(※当時は上位2チームにCLの本戦出場権が与えられた)。

試合は27分にイバン・クラスニッチのゴールでブレーメンが先制するが、ハンブルクも60分にセルゲイ・バルバレスのゴールで同点。さらにその直後にもビッグチャンスを作り出すが、この決定機を元ブレーメンのアイウトンが外してしまう。すると、“ピンチの後にチャンスあり”とばかりにブレーメンが72分にミロスラフ・クローゼのゴールで勝ち越し。逆転で2位の座を射止めた。

最終結果
2位:ブレーメン(勝ち点70、得失点差+42)
3位:ハンブルガーSV(勝ち点68、得失点差+23)

【2000/01】天国から地獄へ…シャルカーの悲願かなわず

最終節前の状況
1位:バイエルン・ミュンヘン(勝ち点62、得失点差+25)
2位:シャルケ(勝ち点59、得失点差+28)

2001年5月19日のマイスターシャーレを巡る争いは今なお語り草となっている。第33節を終えた時点で首位バイエルン・ミュンヘンと2位シャルケの勝ち点差は「3」。得失点差で優位に立っていたシャルケはホームでウンターハヒングを5ー3で下し、バイエルン戦の結果を待つことになった。

一方、敵地でハンブルガーSVと対戦していたバイエルンは、0ー0のまま試合の終盤を迎えていたが、90分にセルゲイ・バルバレスに決められて痛恨の失点。この情報がシャルケ側に伝わると、優勝を確信したサポーターがピッチになだれ込み、パーク・シュターディオンはお祭り騒ぎの大パニックとなった。

ところが、バイエルンは後半アディショナルタイム4分にFKを獲得すると、DFのパトリック・アンデションが直接叩き込んで1ー1。土壇場で優勝を手繰り寄せるとともに、シャルケのブンデスリーガ初制覇を阻止した。一瞬で天国から地獄へ突き落とされたシャルカーがピッチ上で泣き崩れる姿は、悲劇の最終戦として今なお多くの人々の記憶に残っている。

最終結果
優勝:バイエルン・ミュンヘン(勝ち点63、得失点差+25)
2位:シャルケ(勝ち点62、得失点差+30)

【1998/99】“残留確実”の状況から一気に降格圏へ転落

最終節前の状況
12位:ニュルンベルク(勝ち点37、得失点差−9)
13位:シュトゥットガルト(勝ち点36、得失点差−8)
14位:フライブルク(勝ち点36、得失点差−9)
15位:ハンザ・ロストック(勝ち点35、得失点差−10)
16位:アイントラハト・フランクフルト(勝ち点34、得失点差−14)

下位3チームが自動降格を余儀なくされたこの時代。その3枠のうち2枠は第33節までに埋まっていたが、最終節を迎えても12位から16位までの5チームに降格の可能性が残されていた。

もっとも、12位ニュルンベルクと16位アイントラハト・フランクフルトの間には勝ち点「3」差、得失点差も「5」の開きがあり、ニュルンベルクはセーフティーリードだと思われていた。最終節では14位フライブルクに1ー2で競り負け、ライバルの中で唯一勝ち点獲得に失敗したが、それでも得失点差のアドバンテージがある。さすがに逆転されることはない……はずだった。

ところが、フランクフルトはカイザースラウテルン相手に4ー1とリード。89分にヤンアーゲ・フィヨルトフトが値千金のチーム5点目を挙げ、ニュルンベルクと勝ち点、得失点差で並ぶことに成功する。最終的には総得点で上回ったフランクフルトが逆転残留。12位から一気に16位まで滑り落ちたニュルンベルクが、自動降格の最後の1枠を埋めることになった。

最終結果
12位:フライブルク(勝ち点39、得失点差−8)
13位:ブレーメン(勝ち点38、得失点差−6)
14位:ハンザ・ロストック(勝ち点38、得失点差−9)
15位:アイントラハト・フランクフルト(勝ち点37、得失点差−10)
16位:ニュルンベルク(勝ち点37、得失点差−10)