Summary

  • ブンデスリーガ第31節を数字で分析
  • 数字は勝敗に関する仮説を補足する
  • ただし、数字だけでは読み解けない要素も

第31節に関する数字だけを並べて本質を見誤ってはならない。サッカーの試合に対する真の理解は、試合を何度も見ることでしか得られないということが第31節で分かるかもしれない。

第31節の数字を熱心に、そして詳細に見ていくと、思いがけない事実に驚かされる。数字からはある一定のパターンを読み取ることができる。セオリーが形成されようとしているのだ。多くの場合、数字というものはある対戦カードでどちらのチームが優位かというような仮説を補足する。今季のブンデスリーガは予想が非常に難しく、もはや過去の結果に捉われるようなことはなくなったが、まずは数字という証拠からいくつかの試合を展望していこう。

レーバークーゼン対シャルケ

まずはレーバークーゼンがホームにシャルケを迎える試合。レーバークーゼンは直近のホームゲームで3戦負けなし、シャルケ戦でも過去5試合は4勝1分けの無敗を誇る。歴史的に見ても、レーバークーゼンにとってシャルケは“お得意様”。通算30勝は対シュトゥットガルト戦の34勝に次いで2番目に良い対戦成績である。一方、シャルケを率いるマークス・ワインツィアル監督の対レーバークーゼン戦の戦績は9試合で0勝3分け6敗。これらの数字を見れば、明らかに「ホームチームが有利」という結論が出る。しかし、降格圏と勝ち点「4」差の12位という状況下で、レーバークーゼンにかかるプレッシャーは増している。したがって、結論を出すのは保留したほうがいい。

ドルトムント対ケルン

次に取り上げるのは、ホームで絶対的な強さを誇るドルトムントと直近のアウェーゲーム5試合で4敗を喫しているケルンの対戦カード。ドルトムントはリーグ戦35試合、つまり約2年間にわたってホームゲームで負けていない。対するケルンは直近のリーグ戦11試合で手にした白星はわずか2つ。3位の確保を狙うドルトムントは、自信満々でケルン戦を迎えるだろう。しかし、ここでも結論を出すのはまだ早い。ケルンはペーター・シュテーガー監督がチームを率いるようになって以降、ドルトムント戦で5戦無敗。2度の勝利を奪っているのである。

ウォルフスブルク対バイエルン・ミュンヘン

続いてはウォルフスブルクバイエルン・ミュンヘンをホームに迎える一戦。今節は2位ライプツィヒが敗れ、バイエルンが勝ち点3を獲得するとバイエルンの5連覇が決まるが、それを後押しするデータはたくさんある。フォルクスワーゲン・アレーナはバイエルンが2003年と2008年に優勝を決めた縁起のいいスタジアムであり、エースのロベルト・レバンドフスキは最近17試合で12ゴールと絶好調。何より今季の両チームの勝ち点差は「37」とチーム力そのものに明らかな差がある。それでも追い詰められたチームが番狂わせを起こすケースを我々は何度となく見てきた。現在14位と崖っぷちに立たされているウォルフスブルクが大金星を挙げる可能性は否定できない。

ライプツィヒ対インゴルシュタット

2位のライプツィヒは17位に沈むインゴルシュタットと対戦する。直近2試合で勝ち点を獲得できなかったインゴルシュタットに対し、ライプツィヒは直近5試合で4勝1分けと好調。昇格チームの最高記録となるリーグ戦「20勝」にあと1つと迫っている。しかしながら、ここで思い出してもらいたいのが第14節の対戦結果である。開幕から快進撃を続けていたライプツィヒが得点を奪えず、初めて土をつけられた相手がインゴルシュタットであったことを忘れてはいけない。

以上、第31節の注目4カードの数字を並べてみたが、どの試合も一筋縄ではいかないということがお分かりいただけただろうか。