Summary

  • ホッフェンハイムの欧州カップ戦行きが確定
  • ブレーメンのクルーゼが1試合4発の荒稼ぎ
  • オバメヤンが得点ランキングトップに再浮上

5連覇へのカウントダウンに入ったバイエルン・ミュンヘンが思わぬ足踏みをする中、最下位ダルムシュタットは「引き分け以下で降格」という絶体絶命のピンチを乗り切った。ホッフェンハイムはクラブ史上初の欧州カップ戦出場権を確定させ、ドルトムントも嫌な流れを払拭する勝利で3位に浮上。シーズン終盤ならではの番狂わせに沸いた第30節のトピックス5つを紹介していく。

1)ホッフェンハイム、まずはELの切符を確保

見事な戦いを続けるホッフェンハイムがまずは一つ目のご褒美を手にした。ケルンとのアウェーゲームは終盤まで1点ビハインドの苦しい展開だったが、後半アディショナルタイムにケレム・デミルバイが起死回生の同点ゴールを挙げて引き分け。EL出場権が得られる6位以内が確定した。

ブンデスリーガ参戦10シーズン目にして初の欧州カップ戦出場となるが、チームが目指すのはさらに上の欧州チャンピオンズリーグ(CL)の舞台だ。デミルバイは、「ウチはCLに出場できるだけのチームだ。僕らがサッカー選手になったのは成功を収めるためなんだから」と自信たっぷり。第25節から守り続けてきた3位の座こそドルトムントに明け渡したが、CLデビューの日は着実に近づいている。

2)クルーゼ! クルーゼ! クルーゼ! クルーゼ!

ブレーメンの快進撃が止まらない。インゴルシュタット戦では2度のリードを許しながら、最終的に4ー2で競り勝ち7位に浮上。勝利の立役者となったのがマックス・クルーゼだ。

クルーゼはブレーメンでは1986年のフランク・ノイバート以来となる1試合4ゴールの大爆発。直近5試合で7ゴール4アシストと手のつけられない状態にあるクルーゼに引っ張られるように、つい最近まで残留争いをしていたチームが今やEL出場権に手が届くところまできた。この活躍にはアレクサンダー・ヌーリ監督も、「マックスは向いてきた流れを逃さなかった。私はあまり選手を褒めることをしないが、誰が見てもクルーゼはノッているよ」と称賛を惜しまなかった。

3)いまだかつてないサバイバルレース

節を追うごとにますます分からなくなってきた残留争い。今節はウォルフスブルクヘルタ・ベルリンに0ー1で敗戦。ハンブルガーSVも瀕死のダルムシュタットにホームで敗れる失態を演じ、それぞれ14位、15位に後退した。16位のアウクスブルクアイントラハト・フランクフルトに1ー3の完敗を喫して2チームにお付き合い。唯一マインツだけがバイエルンから敵地で勝ち点1をもぎ取り、13位に浮上した。

順位の変動こそあったものの、13位マインツ、14位ウォルフスブルク、15位ハンブルクの3チームが勝ち点「33」で並び、16位アウクスブルクも勝ち点1差の「32」。3ポイント制が導入されて以降、第30節終了時点でこれほど残留争いが混戦になるのは初めてのことだ。次節はウォルフスブルクが王者バイエルン、マインツがメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)をホームに迎えての一戦。ハンブルクはアウクスブルクとの直接対決に挑む。史上まれに見る混戦はさらに激しさを増しそうな気配だ。

4)その頼もしさはワールドクラス

CL敗退のショックを拭いきれない中、ドルトムントがボルシアMGとの“ボルシア対決”を制して3位に浮上した。マーコ・ロイスのPKで先制した後、オウンゴールもあって一度は逆転を許したが、ピエールエメリック・オバメヤンとラファエル・ゲレイロのゴールで再逆転に成功した。

貴重な白星を手繰り寄せたのはエースの決定力だった。1点を追う57分に投入されたオバメヤンは、そのわずか2分後にいとも簡単にゴールを記録。これにはチームメートのスベン・ベンダーも、「出番を与えられたらすぐにゴールを決める。頼りになるワールドクラスな存在だよ」と脱帽していた。オバメヤンは再び得点ランキングで単独トップに躍り出ている。

5)今季の昇格組はクオリティが高い!

ライプツィヒの陰に隠れてしまっているが、もう一つの昇格組フライブルクも大詰めを迎えたリーグ戦で奮闘している。今節はレーバークーゼンに2ー1で競り勝って残留が事実上確定。残り4試合はEL出場権の獲得に全力を注ぐことになる。

前節はライプツィヒに完敗を喫したものの、直近のリーグ戦4試合で3勝を挙げて6位を死守している。レーバークーゼン戦で指揮官としてブンデスリーガ通算50勝目を挙げたクリスチャン・シュトライヒ監督は、「予想もしていなかったうれしい出来事が起きている。選手たちはいいゲームをしてくれた。後半の内容を考えれば妥当な勝利だろう。観客を楽しませることができたと思う」と、期待以上の結果を残しているチームを手放しで褒めていた。