Summary

  • ボルシアMGから次々と台頭する若手有望株
  • 今季は20歳以下の若手4選手を補強
  • ロイス、ジャカ、ダフートに続くブレイク候補は?

メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)が今オフ5人目の補強選手としてリース・オックスフォード(ウェストハム/イングランド)を期限付き移籍で獲得した。ボルシアMGはここ数年、才能ある若手を次々と見いだして開花させてきたが、18歳のオックスフォードもまた、その将来性を高く買われる若手有望株の一人だ。

タレント発掘の目利きが世界中の有望株に熱視線

ボルシアMGが今夏に獲得した新戦力はオックスフォードのほかに、デニス・ザカリア(20歳、ヤングボーイズ/スイス)、ミカエル・クーサンス(17歳、ナンシー/フランス)、フリオ・ビラルバ(18歳、セロ・ポルテーニョ/パラグアイ)、ビンチェンツォ・グリフォ(24歳、フライブルク)。グリフォを除く4人が20歳以下という顔触れだ。若手にチャンスが与えられ、成長できるクラブとして定評あるクラブらしい補強と言える。

タレント発掘の目利きとして知られるスポーツディレクターのマックス・エーベル氏のターゲットは、ドイツ国内や欧州だけにとどまらない。その証拠に、今年初めにはパラグアイからビルラバを獲得している(ビルラバはパラグアイのシーズン終了までセロ・ポルテーニョに期限付き移籍。今夏から正式にボルシアMGに加入する)。

オックスフォードはわずか16歳でプレミアリーグデビューを飾った期待の逸材

ボルシアMGからリーグの顔へ上り詰めたロイス

ボルシアMGで才能を開花させた選手として、真っ先に名前が挙がるのがマーコ・ロイス(ドルトムント)だろう。ロイスは2009年にボルシアMGに加入すると一気にブンデスリーガのスーパースターへと駆け上がり、2012年にドルトムントへ移籍した。その後、ボルシアMGでは19歳のグラニト・ジャカがチームの中心選手に成長し、昨夏にアーセナルへと旅立っていった。どちらのケースも、ボルシアMGの手元には高額の違約金が入っており、クラブはそれを元手にまた新たな有望株へと投資することができた。

そうして新たにメンヘングラートバッハにやって来たのがトルガン・アザールであり、ニコ・エルベディやアンドレアス・クリステンセンだった。彼らはすぐにチームの主力へと成長を遂げ、特にセンターバックのクリステンセンは今季、対人勝率でリーグトップの68%を記録した。期限付き移籍の終了に伴い、チェルシーに復帰することになったが、その後釜として新たに白羽の矢が立ったのがオックスフォードだ。

ボルシアMGで台頭し、昨夏に高額の移籍金でアーセナルに移籍したジャカ

手塩にかけて育てられる若手選手たち

ボルシアMGは将来を見据えて若い選手を次々に獲得。一歩ずつ着実に成長することを第一に考えているから、たとえすぐにレギュラーの座をつかめなくても構想から外すようなことはない。その好例がラースロー・ベーネスだろう。

ベーネスは昨夏に18歳で加入したものの、今季の主戦場は4部リーグを戦うリザーブチームだった。それでも、そこでしっかりと実戦経験を積みながら日々技術を磨いている。ほかにもママドゥ・ドゥクールやジブリール・ソウと、将来が楽しみな若手の名前を挙げれば切りがない。

ベーネスにはドルトムントに移籍したマハムート・ダフートの穴埋めが期待されているが、そのダフートもまだ21歳とキャリアのスタートラインに立ったばかり。ボルシアMGのユースからトップチームへ昇格し、さらにステップアップしたダフートは、ボルシアMGの育成力の高さを示す顕著な例と言える。

期限付き移籍の(デ)メリット

オックスフォードはアザールやクリステンセンと同じように期限付きでの加入となる。クラブにとっては戦力にならなかった場合のリスクを回避できるというメリットがある。しかし一方で、主力に成長してもいずれは手放さなければならないというデメリットがあるのは悩ましいところ。アザールの場合は完全移籍にこぎつけて解決したが、クリステンセンのようなケースは今後も出てくるだろう。

いずれにせよ、この夏も若手有望株を次々と獲得したボルシアMGの未来は明るい。新シーズンに大ブレイクを果たし、ロイス、ジャカ、ダフートに続くのは誰か?

チェルシーからの期限付き移籍で2014年に加入したアザールはのちに完全移籍を果たした