Summary

  • ブンデスリーガ最多25回の優勝を誇るバイエルン
  • そのバイエルンにはいつの時代も強力なライバルが存在した
  • 王者を苦しめてきた歴代のライバルたちを振り返る

ブンデスリーガ最多25回の優勝を誇るバイエルン・ミュンヘン。王者に君臨し続けている彼らにはいつの時代もリーグの覇権を争うライバルがいた。今季はブンデスリーガ初参戦のライプツィヒが対抗馬の一番手に名乗りを挙げている。圧倒的な強さを誇ってきたバイエルンを苦しめてきたライバルたちの変遷をたどる。

バイエルンが初めてブンデスリーガの頂点に立ったのは1968/69シーズンのこと。その11年後には早くも4度目のリーグ優勝を果たしていたが、70年代にバイエルンよりも多くマイスターシャーレを掲げていたのがメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)だ。ブンデスリーガ優勝5回はバイエルンに次いで歴代2位タイである。

70年代後半に入ると、ハンブルガーSVの時代が到来。彼らは1978年から1984年までの間に3度のリーグ優勝を果たし、同じく3度の準優勝を果たした。1980年と1981年はバイエルンが連覇を達成したが、ハンブルクは2シーズン連続で2位だった。両チームの対戦で語り草となっているのが、1982年4月24日の試合だ。ハンブルクは敵地で1-3の劣勢からラスト20分で3ゴールを奪って逆転。4-3で勝利を収め、リーグ制覇へ大きく前進した。この時バイエルンにはクラウス・アウゲンターラー、パウル・ブライトナー、カールハインツ・ルンメニゲ、ディ―ター・ヘーネスが、対するハンブルクにはウリ・シュタイン、フェリックス・マガト、そしてホルスト・ルベッシュがいた。

それから数年後、同じく北ドイツから新たなライバルが出現する。オットー・レーハーゲル率いるブレーメンだ。ブレーメンは1988年と1993年にブンデスリーガ制覇を成し遂げたが、1986年にはこの時代の両チームの対戦で最も有名なPKが生まれている。PKが決まればブレーメンが優勝、外れればバイエルンが優勝という場面でボールはポストを直撃。勝利の女神はバイエルンに微笑んだ。キッカーを務めたミヒャエル・クツォップは後年、このPKを「いまでも体がゾクゾクする」と語っている。

近年のライバルはと聞かれれば、文句なしにドルトムントの名前が挙がるだろう。ユルゲン・クロップ監督の下、2010/11シーズンから2連覇を達成。2013年には欧州チャンピオンズリーグ決勝の舞台でも火花を散らした。ここ数シーズンはバイエルンの後塵を拝しているが、直接対決では互角にわたり合っており、今季第11節では1-0の勝利を手にしている。「バイエルンを倒すことほど気分のいいものはない」。両チームの関係は、ハンスヨアヒム・バツケ会長のこの一言に凝縮されている。

今季、ドルトムントに屈したバイエルンから首位の座を奪ったのはライプツィヒだった。破竹の快進撃を続け、12月中旬までバイエルンの指定席に居座り続けた昇格チームは、絶対王者の新たなライバルとして認められるだろうか。