Summary

・今季ブンデスリーガも残り6試合

・残留を争う下位6クラブの現状、今後の展望

バイエルン・ミュンヘンが最上部で“孤立”する一方、残留争いはますます混迷を極めており、近年のように今季も、ブンデスリーガ生き残りをかけた熾烈な戦いは、最終節までもつれそうな予感が漂っている。

そこで本稿では、順位表の下位3分の1に位置する6クラブをチェック。現状、そして今後の展望をまとめていく。


【13位:ハンブルガーSV】

勝ち点:33

現状:33ポイントのうち、10ポイントは直近5試合で得たもので(3勝1分1敗)、この5試合に限定した順位表では6位。また前節は、クラブ史上最高のシーズンを送っているホッフェンハイムを撃破するなど、調子はすこぶる良い。そもそも後半戦だけを見ても、バイエルン(26)、ボルシアMG(22)に次ぐ20ポイントをハンブルガーSVは獲得している。

今後の対戦:ブレーメン(A)、ダルムシュタット(H)、アウクスブルク(A)、マインツ(H)、シャルケ(A)、ウォルフスブルク(H)

展望:シャルケを除く5クラブは、すべて11位以下。特にハンブルクよりも順位が下のダルムシュタット、アウクスブルク、マインツ、ウォルフスブルクとの直接対決は、目が離せない。なお、「後半戦のホームゲーム」に限定すると、ハンブルクは勝ち点16を叩きだしており、同項目ではどのチームよりも多くのポイントを稼いでいる。ダルムシュタット、マインツ、ウォルフスブルクの3チームを得意の本拠地で倒すことができれば、残留はほぼ確定するだろう。


【14位:ウォルフスブルク】

勝ち点:30

現状:入れ替え戦に回る16位との勝ち点差はわずかに1しかなく、直近5試合は2勝の後、引き分けを挟み現在連敗中。さらに前節シャルケ戦は、アンドリース・ヨンカー監督の就任以降では最悪となる1ー4の大敗を喫してしまうなど、停滞している感は否めない。

今後の対戦:インゴルシュタット(H)、ヘルタ(A)、バイエルン(H)、フランクフルト(A)、ボルシアMG(H)、ハンブルク(A)

展望:残留争い直接対決は、インゴルシュタットとハンブルクの2試合のみ。また先述の通り、バイエルン、ボルシアMG、ハンブルクという後半戦のトップ3とも対戦しなければならないなど、決して楽観視はできない。キーマンとなるのは、ヨンカー監督の下でブンデスリーガ通算11試合に出場し16ゴールという驚異的な数値を残しているマリオ・ゴメス。かつてドイツを代表するストライカーだったベテランFWが、浮沈の鍵を握る。


【15位:マインツ】

勝ち点:29

現状:13位以下の6クラブでは、得失点差が最も秀でており、現在マイナス11。しかし好材料は他に見当たらず、勝ち点は16位アウクスブルクと同数で、さらにこの6クラブで唯一、直近5試合を全敗している。

今後の対戦:ヘルタ(H)、バイエルン(A)、ボルシアMG(H)、ハンブルク(A)、フランクフルト(H)、ケルン(A)

展望:後半戦3位のハンブルク戦、アウェーでのバイエルン戦、残り4クラブもすべて1桁順位――マインツのブンデスリーガ残留がいばらの道であることは間違いない。しかし昨季の成績を思い返すと、本拠地ヘルタ戦は0ー0、敵地バイエルン戦は2ー1、本拠地ボルシアMG戦は1ー0、敵地ハンブルク戦は3ー1、本拠地フランクフルト戦は2ー1、そして敵地ケルン戦は0ー0。これを再現できればマインツの残留は現実味を帯びてくるが、果たしてその結果やいかに。


【16位:アウクスブルク】

勝ち点:29

現状:前節ヘルタ戦も0ー2であっけなく敗れてしまい、直近5試合は1分4敗。さらにその期間で喫した失点は、全18クラブで最も多い18と、散々な成績だ。昨年12月にシーズン途中で就任したマヌエル・バウム監督は、試合でリードを許している状況でも交代カードをなかなか切らないなど、その采配にも疑問が残る。

今後の対戦:ケルン(H)、フランクフルト(A)、ハンブルク(H)、ボルシアMG(A)、ドルトムント(H)、ホッフェンハイム(A)

展望:マインツと同様なのは「現状」だけではない。残り6試合の対戦も、非常に手ごわいクラブばかりだ。ただしアウクスブルクといえば、これまで不可能を可能にしてきたことで知られている。昨季も第28節終了時の順位は今と同じ16位、しかも勝ち点は27という有様だったが、第29節から第34節までを3勝2分1敗で乗り切り、見事に残留を達成。その6試合で4ゴールと爆発したアルフレズ・フィンボガソンも、負傷離脱からようやく復帰し、ここ2試合は先発出場している。


【17位:インゴルシュタット】

勝ち点:28

現状:第19節から現在まで17位をキープしており、降格は不可避と思われていたインゴルシュタットだが、マインツ、アウクスブルク、ダルムシュタットとの直接対決を制し、直近3試合を全勝。入れ替え戦に回る16位との差は、ついに1ポイントにまで迫ってきた。

今後の対戦:ウォルフスブルク(A)、ブレーメン(H)、ライプツィヒ(A)、レーバークーゼン(H)、フライブルク(A)、シャルケ(H)

展望:次節ウォルフスブルク戦で白星を獲得すれば、彼らの順位は逆転する。しかしその後は、直近8試合を6勝2分のブレーメン、2位ライプツィヒと続き、さらに伏兵フライブルクとの対戦も控えている。なかなか調子が安定しないレーバークーゼンとシャルケから勝ち点を奪取できるかどうかが、残留の決め手となりそうだ。


【18位:ダルムシュタット】

勝ち点:15

現状:第14節から最下位に沈み、ここまでわずか4勝しかあげられていない。入れ替え戦にまわる16位アウクスブルクとも14ポイント離れており、第28節終了時点で計19ゴールであるなど、得点力不足も非常に深刻。直近5試合の成績も1勝4敗と、好調とは程遠い。

今後の対戦:シャルケ(H)、ハンブルク(A)、フライブルク(H)、バイエルン(A)、ヘルタ(H)、ボルシアMG(A)

展望:下位との直接対決はハンブルク戦のみであり、さらに1つ上のインゴルシュタットとも13ポイント離れていることから、自力での残留は不可能。現実的に考えれば、「2部への降格をどれだけ先延ばしにできるか」といった状態だ。