Summary

  • 今季のブンデスリーガは残り5試合
  • 優勝、欧州カップ戦出場権、残留をめぐる争い
  • 最終盤の注目ポイントを節ごとに紹介

2016/17シーズンのブンデスリーガも残すところ5試合となり、各チームがシーズン終了に向けてラストスパートをかけている。最終盤の戦いを制して最後に笑うのはどのチームか。リーグ最終盤の見どころを節ごとにピックアップした。

【第30節】ハンブルガーSVが残留に向けてラストスパート

サッカーの世界には変わらないものがある。ロベルト・レバンドフスキは今季もリーグ戦で20ゴール以上を挙げたし、ブンデスリーガは欧州主要リーグの中で最もゴールが多いリーグとなるだろう。そして、ハンブルガーSVのブンデスリーガ残留もまた、普遍的なものなのかもしれない。

リーグ優勝3回を誇る名門ハンブルクは、1963年のブンデスリーガ創設以来、一度も降格を経験したことがない。近年は何度も崖っぷちに陥ったが、2013/14シーズンは昇降格プレーオフの末にグロイター・フュルトを退けて残留。その1年後も同じくプレーオフでカールスルーエを下して降格を免れている。

ハンブルクは第30節、ホームで最下位ダルムシュタットと対戦する。この試合に勝利することができれば、今季は“ドラマチックな残留劇”を回避することができるはずだ。実のところ、ハンブルクの残りの相手は16位アウクスブルク、15位マインツ、11位シャルケ、13位ウォルフスブルクと、ボトムハーフに沈んでいるチームばかり。運命はハンブルクの手中にあると言っていいだろう。

ハンブルクは最終節の試合終了後にサポーターと喜びを分かち合えるだろうか?

【第31節】欧州カップ戦に近づくブレーメン

2月中旬から7勝2分けと絶好調のブレーメン。アレクサンダー・ヌーリ監督率いるチームは追い風を受け、2010/11シーズン以来となる欧州カップ戦の出場権を視界に捉えている。第30節で降格圏に沈む17位インゴルシュタットに勝利すれば、5位ヘルタ・ベルリンと対戦する第31節は今季最大の大一番となるだろう。

両チームの勝ち点差はわずかに「4」。このゲームを制することで、欧州リーグ(EL)の出場権がぐっと近づいていくる。ラスト3試合はケルンホッフェンハイムドルトムントといずれも難敵が相手だが、ブンデスリーガで今最も乗っているチームがひるむことはないだろう。

冬の移籍マーケットで加入し、ブレーメンの巻き返しを演出したデラネイ

【第32節】ホッフェンハイム、CL出場権確保へ

昨季の今頃、ホッフェンハイムは降格という最悪のシナリオの渦中にいた。ところが1年後、クラブは予想に意味がないことを証明した。1年前に辛うじて降格を免れたチームが翌シーズンにトップ3を目指せるなど誰が予想しただろうか。

ユリアン・ナーゲルスマン監督だけはそれを予想していたかもしれない。昨年2月にリーグ史上最年少の28歳でホッフェンハイムの監督に就任した男は、クラブを降格の危機から救い出しただけでなく、今や欧州カップ戦初出場に向けてチームを導いている。

ホッフェンハイムは第32節に敵地でドルトムントと対戦。この試合は3位を決定する一戦になるだろう。言うまでもなく、3位チームには欧州チャンピオンズリーグ(CL)の本戦出場権が与えられる。素晴らしいシーズンを送ったホッフェンハイムにとっては最高のプレゼントになるはずだ。

第32節はナーゲルスマン監督とトゥヘル監督による3位の座を懸けた師弟対決が実現する

【第33節】ライプツィヒはバイエルンの5連覇を阻止できるか

ブンデスリーガ初挑戦で快進撃を続けるライプツィヒ。彼らの戦いぶりを称賛する言葉はすでに出尽くした感もあるが、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督と選手たちには「CL初出場に値するチーム」と言うだけで十分なのかもしれない。

しかし、ライプツィヒにはもう一つの可能性が残されている。首位バイエルン・ミュンヘンとの勝ち点差は「8」。ブンデスリーガ初挑戦でのリーグ制覇という史上初の快挙が数字上は可能なのだ。両チームの得失差が大きく違うことを考えると、5連覇の阻止はあり得ないようにも思える。しかし、王者は第29節のレーバークーゼン戦で引き分けを演じるなど、直近3試合で勝ち点5を失っている。

一方のライプツィヒは現在4連勝中。さらに、バイエルンはドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)での消耗も考えられ、残留争い中のマインツとウォルフスブルクに足をすくわれるかもしれない。勝ち点差が「3」または「4」で第33節の直接対決を迎えることができれば、最終節は非常に興味深いものになる。

バイエルンの5連覇阻止は2位のライプツィヒに委ねられた

【第34節】インゴルシュタット、残留へのラストチャンス

インゴルシュタットの残留への望みは、第29節のウォルフスブルク戦に敗れた時点でついえたようにも思える。マインツとアウクスブルクがともに勝利を収めたため、昇降格プレーオフに回る16位との勝ち点差は「4」に開いてしまった。

しかし、残留争いはまだ終わらない。ウォルフスブルクに敗れはしたが、その試合までは3連勝と勢いに乗っていた。最後の5試合のうち3試合をホームで戦えるという利点もある。また、ライバルチームの大半はこの大詰めで上位陣と対戦する。

シャルケをホームに迎えての最終戦。インゴルシュタットが残留を懸けてこの日の試合を戦えると信じるに足る理由もある。マインツはEL出場権を目指すケルンとの一戦。アウクスブルクは絶好調ホッフェンハイムとアウェー戦。さらに、ハンブルクとウォルフスブルクは生き残りを懸けて潰し合うことになる。残留へのサバイバルゲームが劇的な結末を迎える可能性もゼロではない。

インゴルシュタットのブンデスリーガ残留のカギを握るFWレスカーノ