Summary

・ブンデスリーガ歴代2位の得点記録保持者フィッシャー氏

・リーグ通算5万ゴール目前、独占インタビューに応じた

ブンデスリーガ創設から53年半、これまで同リーグでは4万9977得点が誕生しており、今週末開催される第20節でついに通算5万ゴールが達成されるかもしれない。そこで当サイト独語版は、現役時代にブンデスリーガで268ゴールを決め、歴代最多得点記録2位のクラウス・フィッシャー氏との独占インタビューを行った。

――5万ゴールまであと23得点です。リーグ史の初得点のことは覚えていますか?

フィッシャー氏 1963年当時、すでに私の家にはテレビがありました。1962年のワールドカップを見るために家族が買ったんです。ですが、ブンデスリーガが創設されて最初のシーズンの第1節のことは、実はあまり覚えていません。もちろん、ティモ・コニーツカがブンデスリーガで一番最初のゴールを決めたことは知ってますよ。

――その5年後、あなた自身も1860ミュンヘンでプロとなりました。

フィッシャー氏 その通りです。私の初ゴールは、よく覚えていますよ。1968/69シーズンのニュルンベルク戦でした。なんと表したらいいか分からないくらい、最高の気分でした。なぜなら私はその少し前まで、地元のアマチュアリーグでプレーしていた18歳の普通の少年だったからです。あんなにも早くゴールを決められるなんて、まったく予想していませんでした。

――ブンデスリーガで決めたゴールの中で最も重要なゴールはどれになりますか?

フィッシャー氏 たくさんゴールを決めましたし、その中には美しいゴールも多いので、断言するのは難しいですね。あえて言うならば、私がシャルケでプレーしていた1972年、ホーム最終戦のシュトゥットガルト戦でしょうか。89分にPKをもらい、それを決めたことで、私たちは2ー1で勝利することができました。そしてシャルケは、そのシーズンの優勝をかけて、翌節のバイエルン・ミュンヘン戦に望みをつなげたのです。残念ながら、最終節でバイエルンに敗れ、タイトルを逃してしまいましたがね。

――あなたは非常にスペクタクルなオーバーヘッドでのゴールを何度も決めた人物です。今では、あのようなゴールはほとんど見られなくなりました。

フィッシャー氏 ヨーロッパ全体を見渡せば、いくらかはまだ見られますよ。オーバーヘッドでゴールを狙うチャンスがあれば実行すべき、私はいつもそう考えていました。もちろん勇気のいることです。失敗すれば負傷する可能性もありますからね。

――ブンデスリーガの歴史で最も偉大なストライカーは、誰だとお考えですか?

フィッシャー氏 もちろんゲルト・ミュラーの名前を避けて通ることはできません。確かに彼がプレーしていたチームは、世界でもベストなクラブの1つでした。しかし彼が決めたゴールの中には、決して誰も真似できないものもありました。他の選手が持っていないゴールへの嗅覚やクオリティーを、彼は持っていたのです。

――では、あなたの目から見て、現在のブンデスリーガでは誰がベストなFWでしょう?

フィッシャー氏 2人いますね。1人はピエールエメリック・オバメヤン、そしてもう1人はロベルト・レバンドフスキです。他の選手は良いシーズンもあれば、悪いシーズンもある一方、彼ら2人は数シーズン前からずっと、毎年多くのゴールを決めています。レバンドフスキは本当に理想的なセンターフォワードですよ。狭いスペースでもゴールを決められることが、彼の最大の長所ですね。そして類稀なスピードを持つオバメヤンは、カウンターの時に最も活きる選手だと思います。

――センターフォワードの役割は、あなたが現役だった30~40年前と比べて変化しましたか?

フィッシャー氏 足が速く、両足を巧みに使えて、ヘディングに強ければ、いつの時代でもゴールを決められるでしょう。ただ、私が現役だった頃は、ウインガーの選手は少し別の役割を担っていました。彼らはとにかくセンタリングを中に入れることが仕事でした。しかし今では、アリエン・ロッベンや、フランク・リベリのように、ウインガーも中に入っていくことが求められます。アシストだけではなく、ゴールも決めるということですね。私にとって残念なのは、今のドイツ(代表)にはワールドクラスのセンターフォワードがいないということです。

――1試合あたりの平均ゴール数と照らし合わせれば、おそらく5万ゴールは土曜のトップゲーム、シャルケ対ヘルタ・ベルリンで達成されるかと思います。あなたも現役時代はシャルケで活躍しましたが、一体シャルケのどの選手が決めてくれるでしょうか?

フィッシャー氏 今のシャルケを見ると、予想するのは難しいですね。今季、シャルケで最も点を取っているのは誰ですか?

――アレッサンドロ・シェプフと、マキシム・チュポモティングです。それぞれ3ゴールですね。

フィッシャー氏 バイエルンやドルトムントであれば、すぐにレバンドフスキやオバメヤンの名前が出てくるのですが・・・。

――最後に、今冬獲得したグイド・ブルグスタラーについては、いかがですか?

フィッシャー氏 すでにチームに溶け込んでいますね。スピードがあり、動きも多く、良い仕事をする選手です。もしかしたら彼が5万ゴールを決めるかもしれません。ただ、ひょっとしたら5万ゴールは、来週に持ち越しになる可能性もありますが。