Summary

  • 昨季ブンデスリーガ2位のライプツィヒが攻撃陣を強化
  • オギュスタン、ブルマの加入でウインガー陣が充実
  • 強力な攻撃陣を擁して王者バイエルンに迫れるか?

バイエルン・ミュンヘンにはアリエン・ロッベン、フランク・リベリ、キングスレイ・コマンと、ウイングのポジションに豊富な人材がそろっている。だが、彼らだけが両翼にタレントを抱えていると思っているなら考えを改めたほうがいいだろう。昨季、ブンデスリーガで目を見張る活躍を見せたライプツィヒは王者バイエルンを倒すために攻撃的な選手を増やしている。

新戦力のジャンケビン・オギュスタンやブルマの話をする前に、まずはチームをブンデスリーガ2位に導いた昨季の主要メンバーをおさらいしよう。ライプツィヒの創造性溢れる攻撃の中心にいたのはエミル・フォースベルクだ。昨季はリーグ戦30試合に出場して8ゴール。アシスト数はリーグ最多の「19」を記録した。ヨーロッパ5大リーグを見渡しても、フォースベルクほど活躍しているウインガーは他にいない。彼の驚異的なスピードはカウンターアタック時に4ー4ー2から4ー3ー3へのスムーズなシステムの移行を可能にしている。今季も中盤の左サイドはフォースベルクで決まりだろう。

もっとも、ユスフ・パウルゼンとマーセル・ザビッツァーの場合はポジションが安泰とは言えない。昨季はレギュラーとして活躍し、2人で計13ゴール9アシストを記録したが、オギュスタンとブルマの加入で序列が変わる可能性もある。また、右ウイングにはオプションとしてオリバー・バークも控えているが、昨季は出場25試合のうち先発がわずかに5試合。そう考えると、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督が考えるリストの一番上にバークの名前がくることはないだろう。

では、新加入の選手たちはレギュラーの座を獲得できるのだろうか。パワフルでスピードがあるオギュスタンはライプツィヒでは新しいタイプの戦力と言える。フランスが優勝した昨夏のUー19欧州選手権で得点王となり、パリ・サンジェルマンでは6つのタイトルを経験。チームに勝者のメンタリティーを加えることができるだけでなく、前線のどのポジションでもプレーすることが可能だ。オギュスタンはフランスのメディアにこう語っている。「僕はセンターフォワードではなく、クリエーターだと思っている。どこでプレーするかは関係ない。攻撃でチームを助けたい」

ガラタサライからやって来たもう一人の新戦力ブルマは、純粋なストライカーとしてティモ・ウェアナーとコンビを組むことができるオギュスタンとは違い、典型的なサイドプレーヤーと言える。ブルマは加入時にこう意気込みを語った。「ここに来られて本当にうれしい。チームの成功のために全力を尽くしたい。できる限り多く試合に出たいね。可能であれば左サイドがいいけど、最終的には監督が決めることだ。僕を含めて選手は全員、先発の座を目指して戦っている」

ブルマはトルコ・スーパーリーグであらゆるポジションをこなし、昨季は11ゴール6アシストを記録。素晴らしい順応性でチームの4位フィニッシュに貢献した。右利きのブルマは他の多くの選手と同様、利き足とは逆サイドでのプレーを好むが、フォースベルクの立場が揺るがない限り、残されたポジションは右サイドだけだ。

もちろん、ザビッツァーやバークらを軽んじているわけではない。ライプツィヒは今季、ブンデスリーガとドイツサッカー連盟カップ、そして欧州チャンピオンズリーグを並行して戦う。つまり、チームの成功は豊富な選手層があってこそ可能性が高まる。チームを活気づけるのは、バイエルンの“ロベリー”のように左右のどちらでもプレーできる豊富なウインガー陣。ライプツィヒが誇る“ウインガー・コレクション”が王者バイエルンから主役の座を奪うかもしれない。