Summary

・ドルトムントの若き至宝プリシッチ

・3月24日の米国対ホンジュラスでは1得点3アシストをマーク

ユルゲン・クリンスマン前監督の遺産が、異彩を放った。

3月24日に行われたロシア・ワールドカップ北中米地区予選、米国代表対ホンジュラス代表の試合は、米国が6ー0の圧勝を飾った。この試合で1ゴール3アシストの活躍を残したのは、香川真司が所属するドルトムントの弱冠18歳クリスチャン・プリシッチ。「彼のプレーは、もはや人間技ではない(※米国の地元紙)」、「クリスチャンは巨大な可能性とクレバーさを併せ持った本物のタレント(※ブルース・アリーナ、米国代表監督)」、「成長が本当に速い。突破力、技術、スピードがどんどん伸びている(※ティム・ハワード、米国代表GK)」と、当然のごとく周囲の賛辞も止まる気配がない。

トーマス・トゥヘル監督の信頼を勝ち取り、今季から主力の1人として数えられるようになったプリシッチは、ここまでリーグ戦21試合に出場中。これはユリアン・ワイグル(24試合)、ピエールエメリック・オバメヤン(23試合)、ウスマン・デンベレ(23試合)に次ぐチーム4番目の多さだ。

1試合平均10.2kmを走破し、1対1の局面も果敢に勝負を挑み、さらには左右どちらでも遜色なくプレーが可能であるため、指揮官からすれば、非常に使いやすい選手であることは間違いない。また、パス成功率も72.8%と、攻撃的ポジションの選手としては高い数値を叩きだしており、欧州チャンピオンズリーグ(CL)レアル・マドリード(スペイン)戦、第18節マインツ戦、第25節インゴルシュタット戦では、サイドではなく中央を任せられた。タッチライン際に比べるとスペースはより狭くなり、やや不自由そうなプレーも見られたが、昨季後半戦のトップチームデビューから瞬く間に成長の階段を駆け上がってきただけに、その順応にも多くの時間は要さないだろう。

様々な場所で起用されることについて、プリシッチもポジティブな見解を示している。

「フィールドのどこでプレーしていても、今の僕は幸せですよ。これまでサイドで起用されることが多かったですが、中央も好きですね。特にマーコ・ロイスからは本当に多くのことを学んでいます。同じチームでプレーできているのは、『素晴らしい』の一言ですよ。彼は僕とプレースタイルが似ていますし、普段から彼のやり方をよく見ています」

どのポジションだろうと、さして大きな問題ではない。確かなのは1つ――「彼のプレーはファンに大きな喜びを与えている」ということだ。