Summary

  • 昨季の残留争いから一転、上位争いを演じるフランクフルト
  • 前節は勝ち点で並んでいたドルトムントをホームで撃破
  • 第12節を終えて勝ち点24は1995年以降ではクラブ最高タイの好成績

勝ち点21位で並んでいた3位ドルトムントとの直接対決を制し、7位から一気に4位へと浮上したアイントラハト・フランクフルト。総得点の差で3位の座こそヘルタ・ベルリンに譲ったが、トップ3は手を伸ばせば届くところにある。ニコ・コバチ監督は選手たちを誇らしく感じ、それを選手にも伝えているという。

多国籍からなるメンバーをスピード感と効率的なプレー、規律とチームワークでまとめ上げたコバチ監督。「現時点での順位でしかない」と慎重な姿勢を崩さないが、昨季は昇降格プレーオフの末に何とか残留にこぎつけたチームが5カ月後の今は高揚感に浸っている。左サイドバックのバスティアン・オチプカは「あっという間に物事は変わっていくということさ。3、4年前はそうやって欧州リーグの出場権に手が届いた」と、生まれ変わったチームに自信をのぞかせる。

コバチ監督を始めとするコーチングスタッフは、チームの規律と勝利への強い意志を称えつつも、「全員が理性を失わないようにしなければいけない。誰かが舞い上がりやしないか、すでに気をつけているよ」と厳しい目を光らせる。そんな中で、指揮官がとりわけ誇らしく感じているのが、劣勢でも諦めないチームのメンタリティーだ。

フランクフルトで「フスバル・ゴット」(=サッカーの神様)として崇拝されているアレクサンダー・マイヤーの献身的な守備に対しても惜しみない賛辞を送っている。ドルトムント戦では消耗しきったマイヤーに代わってハリス・セフェロビッチを投入。すると、そのセフェロビッチが決勝ゴールを決めた。後半開始早々に先制点を決めたのは、マイヤーと同じく経験豊富なサボルチュ・フスティだった。マイヤーとフスティ、そして長谷部誠。ベテラン3人衆が果てしなく走り続けるのだから、若手だって走れるはず。それがコバチ監督の考えだ。

第12節を終えて勝ち点24は、3ポイント制が導入された1995年以降ではクラブ最高タイの好成績だ。それでもフレディ・ボビッチ取締役は「勝ち点24はうれしいね」と言うにとどめ、目標の上方修正については語っていない。地に足のついたチーム、これこそがフランクフルトの強さだ。