Summary

  • 昇格組ライプツィヒの4位以内が確定
  • ブンデスリーガ初挑戦で欧州行きの切符を獲得
  • 成功の要因は選手の質と賢いクラブ経営

ライプツィヒが5位ヘルタ・ベルリンとの勝ち点差を「18」に広げて今季の4位以内を確定させた。来季は少なくとも欧州チャンピオンズリーグ(CL)の予選に出場することになる。第29節終了時点で3位ホッフェンハイムと勝ち点7差の2位。今季がブンデスリーガ初挑戦であったことを考えると、ラルフ・ハーゼンヒュットル率いるチームの成績は驚異的とも言える。では、これまでの素晴らしいパフォーマンスの要因はどこにあるのだろうか。ライプツィヒの躍進の秘密を探る。

ライプツィヒの最大の強みは各ポジションにチームの“背骨”となる選手がいることだ。センターバックには対人勝率60%以上を誇るキャプテンのウィリー・オーバン、中盤にはエネルギッシュなプレーで攻守に貢献するナビ・ケイタがいる。攻撃陣には欧州5大リーグトップの15アシストを記録しているエミル・フォースベルク、さらに16ゴールを挙げてドイツ代表にも招集されたティモ・ウェアナーがいる。

この4人以外も総じてレベルは高い。GKのペーター・グラシは出場した27試合のうち8試合で“クリーンシート”を達成。マーセル・ザビッツァー、シュテファン・イルサンカー、ディエゴ・デメもニュースのトップを飾る機会こそ少ないが、シーズンを通して堅実なプレーを見せている。

欧州カップ戦がなく、ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)も1回戦で敗退したことが、ブンデスリーガの戦いに良い影響をもたらしたのは間違いない。だが、そうしたアドバンテージを理由にチームの評価を下げるべきではない。彼らは欧州カップ戦の常連であるレーバークーゼンシャルケメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)、さらには上位勢のドルトムント、ホッフェンハイムを次々と撃破してきたのだ。

これまでは電光石火の攻撃が称賛を浴びてきたが、チームの強さは試合運びにも表れている。リーグ戦29試合のうち実に19試合で先制点を挙げ、さらに試合開始から15分までに10度もゴールネットを揺らしている。先制されるよりも先制したほうが精神的に優位に立てるのは当然で、それがここまでの好成績につながっている。また、ハーゼンヒュットル監督によってチームスピリットを植え付けられた選手たちは、誰一人として守備をサボらない。これも見過ごせない要素だろう。

舞台裏でチームを操るスポーツディレクターのラルフ・ラングニックは、キャリアアップを熱望する才能豊かな若手選手たちと次々に契約をまとめ、選手の年俸にサラリーキャップ性を導入。賢いクラブ経営でチームの躍進を陰ながら支えている。現状を見る限り、彼らがヨーロッパの舞台にたどり着くのは予定よりもかなり早まりそうな気配だ。