Summary

  • ブンデスリーガ第33節、ライプツィヒとバイエルンが対戦
  • 今季のタイトルレースをけん引した2位と王者の直接対決
  • 試合の行方を左右する注目のマッチアップを紹介

5月13日に行われるブンデスリーガ第33節で、2位ライプツィヒが王者バイエルン・ミュンヘンをホームに迎える。優勝争いはすでにバイエルンの5連覇で決着がついているが、今季のリーグ戦をリードしてきた両チームの対戦は見どころ満載。ブンデスリーガが誇る才能と才能のぶつかり合いを前に、勝敗のカギを握りそうな各ポジションの注目マッチアップを紹介する。

ディエゴ・デメ VS トーマス・ミュラー

注目を浴び続けたライプツィヒにおいてディエゴ・デメは地味な存在ではあったが、間違いなくチームのヒーローの一人だった。25歳の守備的MFはここまで30試合に先発出場。タックル成功率は平均して2桁を記録し、チームメートが花を咲かせるための堅固な土台を作り続けた。

堅実にプレーするデメに対抗するためにも、バイエルン攻撃陣は全力で戦わなければならないだろう。もっとも、高いレベルでの試合経験が少ないデメは、試合巧者のトーマス・ミュラーにうまくあしらわれてしまう可能性がある。今季のミュラーは最高のシーズンを過ごしたとは言えないが、それでもここまで11アシストを記録。しかも、その大半をシーズン後半戦で記録している。

堅実なプレーでライプツィヒの躍進を陰ながら支えてきたデメ(右)

ナビ・ケイタ VS ティアゴ・アルカンタラ

ナビ・ケイタはライプツィヒの総得点60のうち15点に絡んでいる。バイエルンのミュラーも16点に絡んでいるが、シーズンを通してより輝きを放っていたのは間違いなくケイタのほうだ。得意のドリブルを武器に、敵陣のペナルティーエリアから味方のペナルティーエリアまでを広範囲をカバー。このタイプの選手としては最高クラスであり、ライプツィヒのサッカーを体現しているような選手でもある。

しかしながら、バイエルンにはティアゴ・アルカンタラがいる。負傷に悩まされることがなくなった今季は、カルロ・アンチェロッティ監督の下で才能を開花させた。目をつぶっていても決定的な働きができるのではないかと思えるほどその能力は高く、自ら5ゴールを記録しただけでなく、チームメートへのアシストも多い。バイエルンが3ー0で圧勝した第16節の対戦でもチームの勝利に貢献している。

ティアゴは前回対戦で先制点をマークし、バイエルンを3ー0の快勝に導いた

エミル・フォースベルク VS フィリップ・ラーム

今季前半戦の直接対決でエミル・フォースベルクが31分に一発退場になっていなければ、試合の結果、そして優勝争いの行方は違うものになっていたかもしれない。フォースベルクはその後、3試合の出場停止処分を受けたが、彼が守備陣を切り裂くプレーを取り戻すのに時間はかからなかった。左サイドを主戦場とし、ここまでリーグトップの16アシストを記録している。

しかし、前半戦の首位攻防戦でフォースベルクがレッドカードを受けのは、フィリップ・ラームを止めようとして危険なタックルにいったのが原因だった。今季限りで引退するラームにとって、ライプツィヒ遠征は最初で最後となるが、依然として彼の攻撃参加はリーグトップレベル。2度目の対戦でフォースベルクはラームを阻止できるだろうか。

ラームは現役引退を控えてなおトップレベルを維持。ライプツィヒ戦でも攻守のキーマンとなる

ティモ・ウェアナー VS マッツ・フメルス

21歳にしてブンデスリーガ4年目を迎えたティモ・ウェアナーは、新天地ライプツィヒで30試合に出場して19ゴールを記録。これは今季ブンデスリーガでプレーをするドイツ国籍選手の中で最多である。

ドイツ代表DFマッツ・フメルスにとって、ウェアナーとの対戦は大きなテストになるが、ライプツィヒまで応援に行くバイエルンサポーターはフメルスの勝利を期待していい。今季、フメルスが出場した試合のバイエルンの失点はわずか15。彼の守備を破った選手は数えるほどしかいない。ペップ・グアルディオラ前監督は、フメルスをなぜもっと早く取り戻してくれなかったのか不思議に思っているはずだ。

(※)アンチェロッティ監督は前日会見でフメルスの欠場を明言した

ライプツィヒの得点源ウェアナーとバイエルンの守備の要フメルスの対決は要注目

ウィリー・オーバン VS ロベルト・レバンドフスキ

ライプツィヒの失点数はバイエルンに次いでリーグ2番目に少ない。その鉄壁の守備を統率してきたのがウィリー・オーバンだ。24歳のセンターバックは苦もなくトップリーグのプレーに慣れ、ブンデスリーガでのデビューシーズンを楽しんでいる。ここまで3ゴールと得点力も高い。

しかし、今回の対戦で注目すべきはオーバンの守備力のほうだ。いかにしてロベルト・レバンドフスキを封じるか。レバンドフスキは過去6シーズン、各チームの堅い守備を幾度となく粉砕してきた。今季はすでに28得点を挙げ、2年連続の得点王も射程圏内。先週、父親になったばかりの点取り屋は、子どもの誕生を自らのゴールで祝おうと考えているはずだ。

得点王を目指すレバンドフスキはオーバンを中心としたライプツィヒ守備陣を粉砕できるか