Summary

  • 昨季ライプツィヒで大ブレイクを果たしたケイタ
  • 初挑戦のブンデスリーガで8ゴール8アシストを記録
  • 将来の夢はアフリカ年間最優秀選手の受賞

「努力して一生懸命働けば、何でも可能だ」。これは昨季ブンデスリーガデビューを飾り、大ブレイクを遂げたライプツィヒのMFナビ・ケイタの言葉だ。2016/17シーズンのサッカーシーンを語る上で、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督率いるライプツィヒの大躍進とケイタの活躍を外すわけにはいかない。では、ギニア共和国の首都コナクリのストリートにルーツを持つケイタは、いかにしてブンデスリーガを代表する選手へと上り詰めたのだろうか?

ブンデスリーガ初挑戦でライプツィヒ躍進の原動力に

昨季のケイタがいかに素晴らしいパフォーマンスを見せたかは、ブンデスリーガ月間若手最優秀選手に2度輝いたことからも分かる。ケイタが決然と走り出し、狭いスペースを抜け出してゴール前に入っていくと、ライプツィヒのサポーターは期待に思わず腰を浮かせる。こうなるともう誰も止められない。ケイタは必殺のパスを繰り出し、時には自らゴールを決める。昨季はリーグ戦29試合に先発して8つのゴールと8つのアシストを記録した。

第8節のブレーメン戦での2ゴールや第12節のフライブルク戦で放ったシュート。あの自信に満ち溢れたシュートは、母国ギニアのストリートで培われたものだ。「ギニアでは町の道路がサッカースクールなんだ。少なくともギニアでは、サッカーはストリートでやる。車が行き交っているけど、車と車の間でプレーをするんだ」

ストリートでのゲームを終えて母親と買い物に行く時間になっても、ケイタの気持ちはサッカーから離れなかった。買い物をするより、スーパーマーケットで何か蹴る物がないかを探していた。「僕がいろいろな物を壊すから、僕と買い物にいくと高くつくって母が言っていた(笑)。それでも、僕は買い物を楽しみにしていたよ」

ケイタは2016年、オーストリアのザルツブルクで二冠を達成し、オーストリア年間最優秀選手に選ばれた。そして、ライプツィヒのクラブ史上最高額となる移籍金でブンデスリーガに参戦。第2節のドルトムント戦では89分に決勝点を挙げて、クラブに記念すべきブンデスリーガ初勝利をもたらした。ケイタは初ゴールについて、「あのゴールは個人的なハイライトだったと思う。スタジアムは満員でサポーターは気が狂ったようになっていたし、自分も満足していた」と語っている。

「いつの日か、アフリカ年間最優秀選手に」

ブンデスリーガを2位で終えた昨季、ケイタは4度の先制ゴールを叩き出している。パス成功率は82%、1試合平均のスプリント数は16回、最高時速は32.7キロ。こうした能力を持つケイタは若さ溢れるライプツィヒのカウンターアタックにおいて不可欠な存在となった。ハーゼンヒュットル監督は、「ケイタのような選手を使わないでいるのは、監督として簡単なことではない」と話し、ケイタを中盤のセンターや守備的MF、あるいはウイングとして起用。「驚異的な選手だから、どのポジションでもプレーができる。ケイタはあらゆる正しい判断ができる」とも付け加えている。

少年時代のケイタは自分で自分の面倒を見ることを学ばなければならなかったという。子どもの頃の貧しさから抜け出すために、懸命に戦わなければならなかった。「練習の後、食べ物をねだらなければならなかったんだ。そんなことを続けてはいられなかった。でも、他の人たちが僕を助けてくれたように、今は僕が困っている人たちを助けられる立場にある。僕は自分のルーツを常に考えている。いつの日か、アフリカ年間最優秀選手になりたい」

この調子で成長していけば、ケイタの夢が叶う日も遠くないだろう。