Summary

  • レーバークーゼンのMFユリアン・ブラント
  • 21歳にしてブンデスリーガ出場数は100試合目前
  • ドイツ代表でも主力としての活躍が期待される

レーバークーゼンのユリアン・ブラントを「期待の星」だという者は多いが、その豊かな才能と近年の実績を加味すれば、「ブンデスリーガのスター選手」と言っても差し支えないだろう。確かなのはブラントがすでにトップの座を目指して歩み始めているというである。

レーバークーゼンは今季、浮き沈みの激しいシーズンを送っているが、5月2日に21歳になったばかりのブラントは今季も歩みを止めることなく成長を続けている。ブラントがウォルフスブルクからレーバークーゼンに加入したのは2014年1月。「ドイツサッカー界で最も才能ある選手の一人」というルディ・フェラーSDの称賛は、移籍に伴う典型的な褒め言葉のようにも聞こえたが、ブラントはレーバークーゼン加入以来、フェラーの言葉が正しかったことを証明し続けている。

ブラントはサッカー選手らしからぬがっちりとした体型の持ち主だが、最初のボールタッチ、爆発的なスピードを見れば、第一印象はあっという間に消えてしまう。カイ・ハフェルツなど有能な攻撃的MFが多くそろうドイツの中でも、その才能は1、2を争うほどだ。レーバークーゼン移籍直後から出場機会を獲得し、ブンデスリーガ通算出場数はまだ21歳ながら93試合。欧州チャンピオンズリーグにもすでに21試合出場している。

ブラントはインタビューの中で、「僕ぐらい身長がある選手の中ではスピードがあるほうだ。ボールコントロールに関してもそれほど問題はない。まだ弱さもあるけどね」と謙虚に応えている。ブラントの弱点は安定感の欠如だが、それは若い選手にとって珍しいことではない。それでも、昨季からは活躍が目立つようになり、史上2番目の若さでブンデスリーガ6試合連続ゴールを記録。その6試合の中にはケルンとのダービーマッチという重要な一戦も含まれていた。昨季のレーバークーゼンはブラントの力でCL出場権を獲得したと言っていいほどの活躍ぶりだった。

その結果、ドイツ代表に初招集され、昨年の欧州選手権(ユーロ)前に初キャップを獲得。残念ながら大会の最終メンバーからは外れたが、昨夏のリオデジャネイロ五輪ではドイツの銀メダル獲得に貢献し、今季は3ゴール6アシストと好調なパフォーマンスをみせている。

ブラントは6月に行われるFIFAコンフェデレーションズカップで代表の中心的な役割を担うだろうと言われている。そして、計画どおりに進めば、ドイツが連覇を懸けて挑む2018年のロシア・ワールドカップでも活躍するだろう。そうなった時、ブラントは世界中で知られるサッカー選手の一人となる。