Summary

  • 10年間ヘルタ在籍のDFブルックス、ウォルフスブルクへ完全移籍
  • 「この決断は、決して簡単なものではなかった」

2016/17シーズンのブンデスリーガ入れ替え戦で2部3位のブラウンシュバイクを退けたウォルフスブルクは、来季もブンデスリーガで戦えることが決まった。するとその2日後、同クラブは原口元気が所属するヘルタ・ベルリンから守備の要であるジョンアンソニー・ブルックスの獲得を発表。2カ月半後の開幕を見据え、さっそく補強に動いている。

ヘルタのファンにとって、ブルックスの移籍は寝耳に水だった。14歳の時にヘルタ下部組織に入団した同選手は、その2年後にUー17、さらにそれから2年連続で飛び級昇格を果たし、18歳でトップチームへと駆け上がっていく。ヨス・ルフカイ前監督の下では、先発出場しながらも前半で交代されることもあったが、2015年2月に就任したパル・ダールダイ現指揮官からは絶大なる信頼を寄せられ、昨季は61.3%と高い1対1勝率(地上戦58.4%、空中戦67.9%)を誇るなど、守備ラインの最重要人物かつヘルタを代表する選手の1人となった。

ブンデスリーガ90試合、同2部29試合に出場し、米国代表でもすでに30キャップを積んでいるブルックスは、24歳という年齢ながら国内外での経験値も非常に高い。先述の守備力に加え、豊富な経験と若さという点を鑑みれば、彼を欲しがるクラブが現れるのはなんら不思議ではなく、公式発表はなされていないものの、ブルックスの獲得にこぎつけたウォルフスブルクはヘルタに対し、約1700万ユーロ(約21億円)の移籍金を支払ったという噂も流れているほどだ。

来季、ベルリンから西へ約200kmの町で新たなスタートを切ることになったブルックスは、「生まれ育った故郷を去るというこの決断は、決して簡単なものではなかった」と前置きしつつも、「近年ウォルフスブルクが手にしていた成功を取り戻すため、チームに貢献していきたい」と、闘志を燃やしている。

実質的な親会社フォルクスワーゲンの醜聞に始まり、残留の危機に立たされるなど暗い話題の多かったウォルフスブルク。ブンデスリーガ最高レベルのCBを味方につけた彼らは、2017/18シーズンのスピードスタートを虎視眈々と狙っている。