Summary

・ヘルタOBクルーゼ氏の独占インタビュー

・好調を維持する古巣について語る

・「彼らがこの順位にふさわしいことは明白」

2016/17シーズンのブンデスリーガも間もなく年内の全日程を終えようとしているが、ライプツィヒが首位を走り、昨季残留争いに巻き込まれた長谷部誠のアイントラハト・フランクフルトホッフェンハイムが上位に進出するなど、ここまでの展開は少なからず驚きを覚えるものだ。

原口元気が所属するヘルタ・ベルリンもその1つだ。昨季終盤の失速劇と、今夏の欧州リーグ(EL)予選敗退を乗り越え、現在の獲得勝ち点はすでに27。クラブ史上最高のシーズンを送っている。

そこで当サイト独語版は、かつてヘルタの選手としてリーグ戦64試合に出場し24得点を記録したアクセル・クルーゼ氏とのインタビューを敢行。強豪の地位を築きつつある同クラブの現状について語ってもらった。

――ヘルタの上位躍進について、どのようにお考えですか?

クルーゼ氏 私から見れば、これは偶然の産物ではありません。現在の3位という順位は確かに最高の結果ですが、ヘルタの試合内容などをトータルで見れば、彼らがこの順位にふさわしいことは明白です。例えば前節もウォルフスブルクと対戦しましたが、あのように潤沢な資金を持つクラブ相手に70%ものポゼッションを記録し、逆転勝利しました。ここまで素晴らしいシーズンを過ごしていると言えるでしょう。

――ヘルタはこの夏、EL予選3回戦で敗退し、さらに主将も交代するなどいろいろありました。その中でもこれだけ成長を見せたというのは、あなたにとっては驚きではなかったのでしょうか?

クルーゼ氏 第13節が終わって3位にいるということを、当初は予想していませんでした。私もサッカー界に長いこといますが、プレシーズンに行われるすべての試合に勝利し、しかしブンデスリーガ開幕戦で敗れてしまったチームはこれまで何度も見てきました。したがって、プレシーズン中に起こったことは、あまり考慮に入れません。ヘルタにとっては、ブンデスリーガ開幕に向けて準備を進めると同時に、すでに予選を戦ってリズムに乗っていたブレンビー戦に向けても準備をする必要がありましたが、それを同時に行うのは非常に難しいことです。

――ヘルタの最も強力な武器とは、いったい何なのでしょうか?

クルーゼ氏 まずは所属選手の顔ぶれですね。ベダド・イビシェビッチやサロモン・カルーをはじめ、彼らのほとんどが経験豊富な選手です。そしてディフェンス面でも、敵にプレッシングをかけようとしない選手は、誰一人としていません。近くの味方と連動しながら敵に激しく寄せていきます。ペア・シェルブレッドとファビアン・ルステンベルガー、またはニクラス・シュタークなどのボランチを敵にしたいと思うチームはどこにもいませんし、相手からすれば彼らはとてもいやらしい選手なのです。

――パル・ダールダイ監督は就任から間もなく丸2年になります。彼は昨季後半戦の失速から何かを学んだのでしょうか?

クルーゼ氏 もちろん年齢を考えれば、彼はまだ若い監督の1人です。ですから、学ぶことはまだたくさんあるでしょうね。昨季前半戦の白星の中には、運が味方してくれたものもありましたし、そして後半戦はその真逆でした。ヘルタのようなクラブが後半戦で18ポイントしか取れなかったのは残念ですが、しかしそれは崩壊を意味するものではありません。

――しかし前半戦で32ポイントを取ったチームが後半戦で18というのは、かなり悲惨なことですが・・・。

クルーゼ氏 その通りです。しかし私は、結果だけを見て判断したくはありません。もちろん「結果がすべて」というのも分かります。しかし、どのような過程を経てその結果に至ったのかも、非常に大事だと考えています。今シーズン前半戦のヘルタは、昨季の前半戦とは明らかに異なります。安定性や余裕のあるプレーが増え、ビハインドを背負っていてもそれを跳ね返す力があります。ウォルフスブルク戦では2度リードされて同点に追いつき、最後に逆転しましたが、私個人の考えでは、昨シーズンの彼らはこのような状況に直面したら、きっと逆転はできなかったと思います。

――次節の相手はブレーメンです。今やどのチームも、ブレーメン戦では勝利を計算していますが、ヘルタにとっては簡単な任務ではありません。

クルーゼ氏 そうでしょうね。過去の歴史を見ても、ヘルタはブレーメンを苦手としています。この試合に限らず、勝ち点を取るためにヘルタは毎試合、限界まで力を出し切る必要があります。そしてイビシェビッチが出場停止から戻ってくるのは、ヘルタにとって大きいことでしょうね。彼は若手のお手本であり、その実力はチームの勝利には非常に重要なのですから。