Summary

  • スタジアムはサポーターにとって胸躍る場所
  • ブンデスリーガのスタジアムはどこも個性的
  • 各クラブの本拠地を3回に分けて紹介

お気に入りのクラブのスタジアムは多くのサポーターにとって胸躍る場所。それもそのはず、ブンデスリーガには個性的かつ魅力的なスタジアムが数多くある。そんなブンデスリーガの本拠地を3回に分けて紹介するシリーズ、第2回は12位アウクスブルクから7位ケルンまで6つのスタジアムを取り上げる。

アウクスブルク:WWKアレーナ

アウクスブルクのホームは現代建築の最先端をいく建物だ。世界初のカーボンニュートラルのスタジアムで、循環ポンプが1時間あたり最大20万リットルの水を排出。2台の熱交換器を通して流すことで、より低温の水を地下水系に戻しつつ、冷却剤を気化させる過程で温かい水からエネルギーを取り出すことができる。寒い季節でもVIPラウンジからロッカールーム、さらには事務所にいたるまで、全体に暖房が完備。ここで作り出されるエネルギーは芝暖房にも利用されている。そんな“わが家”を持つアウクスブルクには、ぜひ緑のマイスターシャーレを授けたい。

シャルケ:フェルティンズ・アレーナ

シャルケのサポーターを喜ばせているものの一つが、ヨーロッパ最大を誇る場内スクリーンだ。2016年夏、それまでの倍以上にあたる305平方メートルのスクリーンが設置された。また、フェルティンズ・アレーナの雰囲気をさらに盛り上げているのがスタジアム内部の構造だ。選手用の通路は炭鉱夫のクラブとしての伝統を受け継いでおり、ピッチへと続く道は炭鉱の坑道を模した造りとなっている。これぞまさに世界で一つだけのスタジアムだ。

マインツ:オペル・アレーナ

ブルッフベークにあった以前のスタジアムはクラブの成長とともに少しだけ身の丈に合わない住み家に。防音対策の必要があったものの、解体も改築もできなかったため移転の道を選ぶことになったが、移転先として挙がった4つの候補地が却下され、2008年2月に現在の場所に決まるまで引っ越しの準備はなかなか進まなかった。そうこうするうちには、SVベーエン・ビスバーデンとのスタジアム共用案が浮上したこともあった。そうした困難の末に完成したマインツの新居だが、スタジアムの立つ一帯には冷たい風が吹き抜けている。クラブのチームカラーである赤のゲートをくぐる際には、服装に気をつけることをお勧めしておきたい。

レーバークーゼン:バイ・アレーナ

一見しただけではスタジアムの特徴に気づかないだろうが、よく見てみると屋根がスタンドから建てられているのではなく、屋根そのものが別に建てられていることが分かる。珍しい形でそびえる屋根はスタンドを広く覆うように設置されているため、雨の日もスタジアム外で濡れずに済むという優れものだ。

バイ・アレーナは1956年4月の最初の工事以来、再三に渡って改修が行われてきたが、これによってサポーターの指定席も変わっていった。“ウルリッヒ・ハーバーラント・シュタディオン”時代は南側に陣取っていた彼らも、80年代にコンクリートのスタンドにグレードアップするとAブロックの立見席へと移動し、さらに北側のCブロックへと移った。90年代末に英国のスタジアムを手本に柵が取り除かれると、96年にサポーターご一行は北側スタンドへと移動。今はそこに3000席の立見席が設けられている。

フライブルク:シュバルツバルト・シュターディオン

歴史を紐とけば、それは50年前までさかのぼる。シュバルツバルト・シュターディオンの前身にあたるスタジアムは1954年に完成。のちに1993年のブンデスリーガ1部昇格に合わせて照明設備がつけられた。ピッチの長さが100.5メートルと通常よりも4.5メートル短かったため、フライブルクはブンデスリーガのライセンスを取るために特別措置を受けている。イレギュラーはこれだけにとどまらず、ピッチの北側に約1メートルも傾いており、そういう意味でも規格外のスタジアムと言えそうだ。

ケルン:ラインエネルギー・シュターディオン

かつての“シュポルトパーク・ミュンガースドルフ”はコンラート・アデナウアーの尽力によって1923年に建てられ、1936年にベルリンのオリンピアシュターディオンが完成するまではドイツ最大の競技場だった。しかし、70年代の改装はうまく進まず、ケルンは一時的に自転車競技場で試合を行うハメになった。スタジアムの目印である四隅のタワーは、2016年10月のLED照明導入以降、カラフルな色で灯されるようになった。ケルンの試合が行われる時にはクラブカラーの赤と白の光りをまとい、サポーターを出迎えてくれる。