Summary

  • CL準々決勝でバイエルンとレアル・マドリードが対戦
  • 過去22戦の対戦成績はバイエルン11勝、レアル・マドリード9勝
  • バイエルンが有利な5つのポイントを紹介

欧州の2大ビッグクラブ、バイエルン・ミュンヘンとレアル・マドリードが4月12日、アリアンツ・アレーナで欧州チャンピオンズリーグ(CL)の準々決勝ファーストレグを戦う。両者は欧州カップ戦で22回対戦し、対戦成績はバイエルンの11勝、レアル・マドリードの9勝となっているが、バイエルンがさらに勝ち星を伸ばすと考えられる理由が5つある。

欧州トップの堅い守備

いかにレアル・マドリードと言えどもバイエルン戦で複数ゴールを挙げるのは困難だろう。今季のバイエルンがブンデスリーガで喫した失点は28試合消化時点でわずかに「15」。これは欧州5大リーグの中で最少である。ファーストレグではマッツ・フメルスが欠場するが、彼の不在も何ら心配はないだろう。なにしろその穴を埋めるのは、ワールドカップ王者の一員であるジェローム・ボアテングなのだ。

分かっていても止められないロッベン

アリエン・ロッベンが右サイドから中央に切れ込み、フェイントでDFとGKを翻弄して強烈なシュートをファーサイドに叩き込む。これは多くのサッカーファンにとって、もはや見慣れた光景だろう。本人はそうやって決めたゴールの数を覚えていないかもしれないが、先日の“デア・クラシカー”でも同様の形からゴールを決めたばかり。2007年から2009年まで彼とチームメートだったDFセルヒオ・ラモスは何度となくそのシーンを見てきただろうが、分かっていても止められないのがロッベンである。

百戦錬磨の指揮官

カルロ・アンチェロッティ監督はレアル・マドリードを率いていた2013/14シーズン、クラブに悲願の“ラ・デシマ”(10度目のCL制覇)をもたらした監督として崇拝されている。当時の主力選手たちは現在も多く残っているが、現チームを率いるジネディーヌ・ジダン監督もまた、アンチェロッティにとっての“教え子”。CL制覇を成し遂げたシーズン、ジダンはベンチの脇でアンチェロッティの教えを受けていたのである。今回の対戦でジダンはアンチェロッティから学んだことを実践するかもしれないが、アンチェロッティにはCLで150試合指揮という、ジダンの10倍の経験がある。どれだけ優秀であっても学ぶことができないもの、それは「経験」だ。

最高のモチベーション

227試合出場、優勝3回。これはシャビ・アロンソとフィリップ・ラームがCLの舞台で積み上げてきた成績の合計である。アロンソとラームはCLのレジェンドとしてすでに歴史に名を刻んでいるが、今季限りでの引退を表明している彼らにとっては今季が新たな栄冠を加える最後のチャンスとなる。モチベーションは勝者と敗者を分かつ要素だとよく言われるが、サッカー選手は才能と経験がモチベーションと結びついた時にこそ成功にたどり着く。「最後の栄冠を手にする」というアロンソとラームの高いモチベーションは、レアル・マドリードにとってこれ以上ない脅威となるだろう。

レバンドフスキという名の悪夢

レアル・マドリードのラモス、ラファエル・バラン、ペペ、そしてクリスティアーノ・ロナウドは、ロベルト・レバンドフスキの恐ろしさを身をもって経験している。2013/14シーズンのCL準決勝でドルトムントと対峙した際、彼らは当時ドルトムントのエースだったレバンドフスキ一人に4ゴールを奪われているのだ。レバンドフスキはその試合で「CL準決勝で初めて1試合4ゴールを挙げた選手」となっただけでなく、「欧州カップ戦でレアル・マドリードからハットトリックを達成した初めての選手」となった。バイエルン移籍後はさらに得点力を磨き、今季はクラブと代表で45試合46得点。レアル・マドリードは悪夢の再現を恐れているに違いない。