ドルトムントのヨナス・ホーフマンは10月16日に開催されるブンデスリーガ第9節のマインツ戦を特別な思いで迎える。昨シーズンに期限付きで所属した古巣との初対決となるからだ。この試合を前に、ホーフマンがマインツ戦への思いや現在のドルトムントの状況、トゥヘル監督について話した。

「出場することになれば、 集中力を高めて臨む」

——ドルトムントは次節、ホーフマン選手が昨シーズンに所属したマインツに乗り込みます。マインツへの帰還をどのように感じていますか?

ホーフマン 少し、練習試合というような感覚がありますね。というのは、ほとんどの選手をよく知っていますから。また、みんなに会えることがとても楽しみです。年に2回しか会う機会はありませんから。それでも自分が出場することになれば、集中力を高めて臨みます。

——ドルトムントのユルゲン・クロップ前監督(現リバプール/イングランド)とトーマス・トゥヘル現監督は、ブンデスリーガにおけるマインツの礎を築いた監督です。マインツというクラブをどう思われますか?

ホーフマン マインツについは良い言葉しか思い浮かびません。このクラブでプレーすることはとても楽しかったです。実際、外から見える通りのチームでした。活気にあふれて、とてもオープンだった。何か思うところがあれば、いつでも会長やマネジャーに話に行けました。チームには面白い仲間もいたし、裏方のチームも最高だった。自分はそこですぐに居心地の良さを感じました。

——ファンたちもとても有名ですが・・・

ホーフマン 確かに。マインツのファンは素晴らしいです。コファス・アレーナの雰囲気はいつもよかった。もし自分がけがをしていなければ、もっとファンたちと一緒に楽しめたのになって思います。

——マインツへの期限付き移籍の間、ひざを重傷したことにより12試合の出場にとどまりました。失われた1年と言えるでしょうか?

ホーフマン それでもとても良い1年でした。もちろん、もっと試合に出場できればよかったとは思っていますが。けがを負っても、自分自身や自分の体のことをよく知る機会として活用できます。若いうちのけがで運が良かったとは言いたくありませんが、それでも比較的早期に治り、復帰できました。もし、絶対にけがを負わなければいけなとしたら、ちょうどよい時だったと言えるかもしれません。

「自分たちは前だけを向いている」

——昨シーズンの低迷期にドルトムントに所属していなかったことも良かったと言えますか?

ホーフマン いいえ。その時にドルトムントにいたとしても、そうは思わなかったでしょうね。監督は何かを変えるために小さなことを修正しますが、『もし自分がドルトムントにいたら何かが変わっていただろう』と主張するのは見当違いですね。もっと悪くなっていた可能性だってあるわけですし。だから、その時期について話すのはもう意味がありません。すでに過去のことですから。今は新シーズンが始まり、自分たちは前だけを向いてます。

——トゥヘル監督は2014年にマインツ監督を退任し、現在はドルトムントで指揮を執っています。監督はどのような人ですか?

ホーフマン トゥヘル監督はとてもクレバーな人で、やるべきことを常に分かっています。選手をどのようにプレーさせるか、どのサッカー哲学を実践するべきか、はっきりとしたイメージや正確なプランを持っています。

——トゥヘル監督指揮下の今シーズン、どのようなことを成し遂げたいですか?

ホーフマン 自分はトゥヘル監督の下でプレーできてとてもうれしいです。シーズン前に監督と電話で話したのですが、現在までは期待していたことをできています。監督とチームは一つになっていると思います。

——クロップ監督時代よりも練習が複雑になったという噂を聞きますが。

ホーフマン 人生では常に新しいことを学ばなければいけません。説明を一度受け、何回かやってみたら、うまくいくものです。もしかしたら、クロップ監督の時からルーティーンの練習を外からみていた人にとっては、いつもと違うように見えるのかもしれません。トゥヘル監督はチームに高い基準を要求しています。監督のトレーニングはとても良いと思いますし、自分たちはプラン通りにこなしています。

「まだ一人前のブンデスリーガーだとは思っていない」

——数週間前に23歳になられました。チームメイトから「お誕生日おめでとう。もう君はただの若手タレントではない」と祝福を受けました。ブンデスリーガで一人前の選手になったと思われますか?

ホーフマン 正直に言って、まだ一人前のブンデスリーガーだとは思っていません。今シーズンはここまでは数試合に出場してうまくいっていますし、過去には例えば、欧州チャンピオンズリーグを経験しました。でも、“一人前のブンデスリーガー”とは、1シーズンに20、あるいは25試合に出場できる選手だと思います。ここまでの出場数を考えると、そうは言えないですね。でも、そうなるように目指しています。

——今シーズンのドルトムントは選手の質が高い中、すでにホーフマン選手はブンデスリーガ、欧州リーグ(EL)、ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)で比較的長い出場時間が与えてられていますし、ゴールも決めています。

ホーフマン チームのクオリティーはとても高いです。でも、ドルトムントですからね。チーム内での競争は当たり前のことです。チャレンジすることを恐れず、自分の持っているものを見せることが重要になります。ポジション争いを制して先発に選ばれたら、一人前のブンデスリーガと言えるでしょう。

——1-5で敗れたバイエルン・ミュンヘン戦では出場機会がありませんでした。それについて満足ですか?

ホーフマン 満足とはどういう意味でしょうか? 監督は1-3の状況になってから攻撃的な2選手を投入し、最適な交代をしました。決断は監督に任されています。選ばれる選手はときによって違いますから、自分が選ばれなかったとしても大きな問題ではありません。でも、自分は満足ではありませんでしたし、出場したかったです。自分がチームの力になれたかは分かりませんが。

——最高のシーズンスタートを切った後、ドルトムントはここ3試合で未勝利です。

ホーフマン もしダルムシュタット戦とホッフェンハイム戦で勝利していれば、現在の勝ち点より4ポイント多くなっていました。それなら、首位(バイエルン)との勝ち点差は3だったわけで、状況はかなり変わっていたでしょう。それでも自分たちは2位につけていますし、いくつかの強豪チームを破って突き放してもいます。DFB杯で勝ち残っていますし、ELではグループ首位です。自分たちはこの状況にとても満足しています。(ダルムシュタットとホッフェンハイムとの)引き分けた2試合は少しだけ影を落としただけです。いずれもチャンスを生かしきれず、勝ち点を取りこぼしたので、今はそれについて修正していかなければなりません。