ブンデスリーガは現在第8節までが終了し、順位表を見るとバイエルン・ミュンヘンドルトムントシャルケと上位常連クラブがトップ3を占めている。一方、4位には原口元気の所属するヘルタ・ベルリン、5位には大迫勇也と長澤和輝が所属するケルンと、これまであまり上位ではお目にかかれなかったクラブが名を連ねている。ヘルタとケルン、両クラブの今季好調の理由は何だろうか?

ヘルタ:チームワーク+攻守が冴える

昨シーズン後半戦は常に降格の危機と隣り合わせだったヘルタだが、今シーズンは第8節を終えて4勝2分2敗と好スタートを切った。昨年2月に就任したパル・ダールダイ監督は、当時兼任していた母国ハンガリーの代表チームコーチを退任し、現在はヘルタに心血を注いでいる。現役時代にクラブ史上最多の286試合に出場したヘルタの英雄は、そのストレートなやり方でチームを一つにまとめ上げ、今季のホーム戦では4試合負けなし(3勝1分)という申し分ない結果を出した。

特にチーム中盤の守備は全18クラブ中で最も堅く、ここまで中央からの失点をわずか3に留めている。光彩を放っているのは守備陣だけではない。FWサロモン・カルーとFWベダド・イビシェビッチ(上写真)は二人で全11得点中7ゴールをたたき出しており、対戦チームの脅威となっている。イビシェビッチにいたっては、第4節からの加入にもかかわらず、チームに素早くフィットした。ストライカーがトップコンディションであることを考えると、ヘルタが今後も上位にしがみついていく可能性は大いにあるだろう。

現在日本代表に招集されている原口は、昨シーズンの前半戦はポジション争いに苦戦していたが、今シーズンは開幕節以外の7試合に先発。第4節のシュトゥットガルト戦ではチームに先制点をもたらした(2-1)。先輩の細貝萌がチームを去り、日本人選手は一人となったが、チームによりなじんでいることが見受けられ、試合では攻守にわたって献身的なプレーを見せている。 

(日本語訳)勝ち点3、良い試合、良いチーム

ケルン:点取り屋+粘り強い

ヘルタがチームワークで好調をキープしているのに対し、ケルンの場合はある選手の活躍が大きいと言わざるを得ない。今夏、ホッフェンハイムから移籍したフランス出身のアントニー・モデステ(左写真)だ。ブレーメンへ放出したアンソニー・ウジャーの後任としてチームが獲得したモデステは、これまで8試合で6得点の大活躍。特筆すべきは、重要な場面での決定力で、4試合において先制点を挙げている。これは今シーズンの最多記録だ。

昨シーズンのケルンは最終順位を12位で終えたが、得点数はリーグワースト3位の34点だった。しかし、今シーズンの得点数はバイエルン、ドルトムントに次いで3位(13得点)と、より攻撃的なチームに進化。また、試合の最後まで粘り強く戦っており、残り15分の状況においてここまで7ゴールを決めている。試合と同じように、1シーズンを通して最後まで粘り強く戦えるかが今後の鍵となるだろう。

大迫は開幕節で日本人第1号ゴールを挙げたが、その試合で負傷。第5節のメンヘングラードバッハ戦から再び先発に復帰し、モデステと2トップを組んでいる。一方、チーム2部時代から所属する長澤は今シーズンまだ出場の機会を与えられておらず、ベンチ入りもままならぬ状況だ。