2015/16シーズンのブンデスリーガは第8節まで行われ、前半戦の約半分が終了した。ここで節ごとに生まれた素晴らしい、あるいは不名誉な記録を振り返る。

第1節・第2節:ブンデスリーガ最速ゴール

シュテファン・キースリング(レーバークーゼン)とクラースヤン・フンテラー(シャルケ)の両選手がブンデスリーガ開幕節で史上初の4シーズン連続ゴールを決めた。また、バイエルン・ミュンヘンハンブルガーSVを5-0で破り、公式オープニングゲームでは過去最高スコアを記録。

ブンデスリーガ通算4万8683ゴール目となるケビン・フォラント(ホッフェンハイム)の得点は、昨シーズンの開幕節にカリム・ベララビ(レーバークーゼン)が更新した記録と並び、ブンデスリーガ最速ゴールとなった。フォラントはバイエルンGKノイアーを相手に、開始わずか9秒でゴールを奪っている。

第3節:武藤が日本人最速の1試合2得点

マインツに加入した武藤嘉紀がブンデスリーガ3試合目で1試合2得点を挙げた。これまで16人の日本人選手がブンデスリーガでゴールを決めているが、この中で武藤は最速で1試合2得点を達成。

インゴルシュタットはアウェー戦で連勝し、今季2勝目。初昇格チームとしては1966年のデュッセルドルフ以来の快挙となった。

第4節:フンテラー、4連続PK失敗

4連勝のドルトムントが得失点差でバイエルンを抑えて首位をキープ。4試合で15得点3失点はチーム史上最高のシーズンスタートとなった。バイエルンは、トーマス・ミュラーがゴールを決めると、必ず勝利するという結果に裏付けられたジンクスを更新。ここまでミュラーが得点した試合は41戦連続白星となっており、チームメイトのフランク・リベリが持つ記録と並んだ。また、バイエルンはジョゼップ・グアルディオラ監督の下では初めて、開幕から4連勝を飾った。

マインツ戦でPKを外したシャルケのフンテラーは、ブンデスリーガの試合で4連続PK失敗。ヌリ・シャヒン(ドルトムント)、マルコ・パンテリッチ(元ヘルタ・ベルリン)、ブルーノ・ラバディア(現ハンブルク監督)の持つ不名誉な記録と並んでしまった。

第5節:史上初、2チームが開幕5連勝

ドルトムントは5連勝で18得点3失点と、第5節時点ではブンデスリーガ史上最高の成績。また、バイエルンも同じく5連勝しており、史上初めて2チームが開幕から5連勝となった。その一方で、シュトゥットガルトメンヘングラードバッハ(ボルシアMG)は勝ち点を獲得できず、2チームが開幕から5連敗を喫したのも初めて。

インゴルシュタットが開幕からアウェー戦で3連勝。昇格組で開幕からアウェー戦3試合連続で無失点に抑えたのは、2012/13シーズンのデュッセルドルフ以来だが、同チームはそのシーズン終わりにブンデスリーガ2部へ降格している。

第6節:レバンドフスキのゴールショー

バイエルンのレバンドフスキが瞬く間に記録を続々と更新。ブンデスリーガ史上最速のハットトリック、4得点、5得点を挙げただけでなく、途中出場の選手として初めて3得点以上を挙げた。レバンドフスキの活躍もあり、この節は途中出場選手のゴールが合計8得点となり、これはブンデスリーガ史上最多記録。

バイエルンはチーム史上6回目となる開幕6連勝を達成。他のクラブで開幕6連勝を経験したことがあるのは、カールスルーエ(2001年)とトーマス・トゥヘル(現ドルトムント)監督下のマインツ(2010年)のみ。

第7節:レバンドフスキ100ゴール

バイエルンが開幕から7連勝し、得失点差は+20に。これは第7節時点のブンデスリーガ最高成績。レバンドフスキは今シーズンの9得点目、10得点目を決めた。第7節までに10得点を挙げたのは1968/69シーズンと1977/78とゲルト・ミュラーのみ。さらにレバンドフスキはブンデスリーガ168試合目で通算101ゴールを達成し、外国籍選手としては最速で3桁得点を達成。レバンドフスキよりも速く100得点に届いているのは、ディーター・ミュラー、ゲルト・ミュラー、ローター・エマーリッヒ、ウーベ・ゼーラー、ホースト・フルーベシュ、ルディ・フェラーと往年の名選手ばかりだ。

ダルムシュタットはブンデスリーガの舞台で初めてアウェー戦で3試合連続負けなしとなった。ハノーファーは25試合連続で失点し、チームのワースト記録を更新。ケルンは昨シーズンから数えてホームで14試合無敗(5勝9分)となり、27年前の記録に近づく(当時は20試合連続でホーム負けなし)。シャルケは7試合で勝ち点16を積み重ね、44年前の6勝1敗に次ぐ好成績となっている。

第8節:バイエルン史上最高のスタート

バイエルンが3冠を達成した2012/13シーズン以来、二度目となる開幕から8連勝。得失点差は+24と当時と同じだが、得点は今シーズンの方が2点多く、過去最高のシーズンスタートとなっている。

レバンドフスキは8試合で12得点をマークし、1968/69シーズンのゲルト・ミュラーと1964/65シーズンのクリスチャン・ミュラー(当時ケルン)の記録に並んだ。それでもブンデスリーガ3試合で9ゴールを挙げたのはレバンドフスキが初めてだ。レバンドフスキとドルトムントのオバメヤン、両選手は今季ここまでゴールを量産しており、第8節時点で2選手が二桁得点を挙げたのも史上初。二人の得点王争いも見逃せないが、実際のところはバイエルンが2位のドルトムントを勝ち点差7で突き放している。第8節時点で首位と2位との差がこれほど開いたことはいまだかつてない。

開幕から5連敗したボルシアMGは、アンドレ・シューベルト新監督の就任から3連勝。ボルシアMGの監督として初めて最初の全3試合で勝利を収めた。

バイエルンはミュラーの得点した試合で42戦連続勝利と新記録を更新。オバメヤンは開幕8試合連続ゴールの記録を打ち立て、クラウス・アロフス(現ウォルフスブルク・スポーツ担当取締役)の持つブンデスリーガ10試合連続ゴールの記録にも迫っている。