9月17日の欧州リーグ(EL)開幕を前に、シャルケは第4節でマインツを下して弾みをつけた。それはチームに自信をもたらしただけでなく、ウォルフスブルクへ移籍したユリアン・ドラクスラーの穴が完全に埋められていることを証明した。いや、それ以上にドラクスラーに引けを取らない、将来有望な若手選手をチームが多数抱えていることもだ。マインツ戦の86分、19歳のレロイ・サネが素早いカウンターから右サイドを駆け上がり、中央へ走り込んだマックス・マイヤーへとパス。同じく19歳のマイヤーのシュートはゴール上を越えたが、二人の若手の大きな可能性を示す印象的なシーンだった。

平均年齢20歳のMF陣

サネとマイヤー、20歳のレオン・ゴレツカ、22歳のヨハネス・ガイスーーマインツ戦の後半では、この若手4人がシャルケの中盤を形成した。平均年齢20歳のMF陣は、もちろんこの節のブンデスリーガでは最年少。21歳のドラクスラーが去っても、シャルケにはまだまだ才能あふれる若き選手たちが所属している。

マイヤーに拍手喝さい

マイヤーはドラクスラーの放出により、左MFのポジションを獲得した。前半は生き生きとプレーし、何度か攻撃の起点となったり、得意のドリブルからシュートを放つなど、マインツDFを手こずらせた。それゆえ、86分に犯してしまったパスミスにはファンも目をつぶった。後半ロスタイムにベンチに退く際には、スタンドから拍手喝さいを受けた。サポーターたちは、2009年からシャルケのユニフォームを着るマイヤーが類まれなるテクニックの持ち主で、控えめな性格であることを知っている。マイヤーと仲の良いゴレツカは、「僕たち二人はようやく一緒に先発メンバーに選ばれてうれしいよ。それにピッチに立った互いの姿を確認できたことも」と笑顔で話してくれた。

ゴレツカ、情熱的なプレー

ゴレツカは開幕戦で初の先発入りを果たしたが、続く2試合はベンチスタートだった。先発に復帰した第4節のマインツ戦ではボランチとして出場。「モチベーションが高かったし、それを見て取ってほしかった」という本人の言葉通り、素晴らしいパフォーマンスを見せた。終盤、マインツの攻撃を全速力で阻止しようとすると、サポーターから大きな拍手を送られた。情熱的なプレーはシャルケではいつでも称賛される。若手スターたちのそれは、特にだ。

 U-21ドイツ代表キャプテンのゴレツカは、競り合いに強く、良く走る。また、プレーはアイデアに富み、視野が広く、フィニッシュの精度も高い。負傷による離脱期間を経て、現在はトップコンディションに到達している。「もちろん、レギュラーには定着したいよ。でも、ミッドウィーク開催も控えているし、自分たちは全員の力が必要だって分かってる」とおごらない。

 

若手にチャンスを

 「若きタレントたちにチャンスを与え、成長させたい。それはきっと成功するし、何より楽しみでもある」と語るのは、今季からシャルケの指揮官に就任したアンドレ・ブライテンライター監督だ。シャルケにはバイエルンから期限付き移籍をしている20歳のMFピエール・ホイベアクもいる。ELでは、もしかしたら初出場のチャンスが巡ってくるかもしれない。

ゴレツカの言葉を最後にもう一つ紹介。彼は自身と仲間がシャルケの未来を担っていることを疑わない。

「庇護は素晴らしい。けれど結局、うまくやるにはそれぞれの責任が求められる。僕たちはまだ若い。けれど、多くのことを共に経験してきた。シャルケではいつも何かが起こっている。僕たちが成長するためにね」