ブンデスリーガ2015/2016シーズンの第3節が、8月28日から30日、各地で行われた。ドイツ国内では、あの日本人選手の活躍にも注目が集まった。その第3節を記録とともに振り返ってみよう。

(1)記念試合で祝砲2発

誰一人、今のトーマスミュラーを止めることはできないだろう。バイエルンの攻撃を支えるミュラーがレーバークーゼン戦で2ゴールを挙げ、自身のブンデスリーガ出場200試合目に花を添えた。この200試合中、実に59試合でゴールを挙げているミュラー、バイエルンはミュラーが得点した試合で負けがない。恐るべき業績だ。

(2)ウジャー対ボルシアMG

ブレーメンに新加入したFWウジャーがメンヘングラートバッハ戦で、まるで相手11人に1人で立ち向かうような、活躍を見せた。1試合で8本のシュートを放ったが、これは自己最高の本数を更新しただけでなく、メンヘングラートバッハのチーム通算シュート数9本に、あと1本と迫る数だった。

(3)ヘディングの名手

ドルトムントの主将マッツ・フメルスは、頭が冴える上に、ヘディングを武器とする選手だ。本拠地で行われたヘルタ戦で、またもそれを証明した。この日の先制ゴールをヘディングで決めたことにより、自身のブンデスリーガゴール数18の内、頭でのゴールは11本目となった。

(4)技とスピード

バイエルンのドグラス・コスタは、またもファンのハートの中へとドリブル突破を図った。スピードだけでなく、華麗な技術を持ち合わせるブラジル代表。レーバークーゼン戦では相手DFを困惑させた上、両足でボールを挟みエビのように跳ねて相手を交わす場面も見せた。

(5)退屈しない引き分け

昇格クラブであるダルムシュタットは、ホッッフェンハイムとの試合を0−0で終えた。これで開幕3連続引き分け。しかし、退屈な引き分けではない。ホッフェンハイム戦では、試合終了間際の91分、DFルカ・カルディローラがギリギリのところでチームを救った。このプレーの後、ダルムシュタットのイレブンは自分たちがゴールを決めたかのような喜びぶりだった。

(6)武藤、アクセル全開

マインツの武藤嘉紀がブンデスリーガデビューから3戦目にして、ハノーファー戦で1試合複数ゴール(2得点)を挙げた。これは日本人の1試合複数得点者の内、移籍後最速。新たな歴史に名を刻んだ。これで16人の日本人選手が、ブンデスリーガでゴールを挙げたこととなった。今後の武藤の活躍から目が離せない。

(7)歴史的インゴルシュタット

インゴルシュタットは、昇格クラブとしてブンデスリーガの歴史を塗り替えるために、たった3試合しか要さなかった。アウクスブルクを相手に1−0と勝利を収め、開幕3試合中、アウェイで2勝目を挙げた。これは1966年にフォルトゥナ・デュッセルドルフが果たした以来の快挙だ。

(8)フェー監督、信頼と喜び

フランクフルトのアルミン・フェー監督にとっては、選手時代から数えて7回目となった敵地シュツットガルトでの試合で、これが初勝利となった。新加入のオランダ人FWルーク・カスタイニョスが、フェー監督の信頼を一身に背負って2ゴールの活躍。その力をブンデスリーガに示した。

(9)ハッピーエンド

ケルンが2−1とハンブルクを下した試合で、フィリップ・ホジナーが、ケルン在籍のオーストリア人として1998年4月25日、トニ・ポルスター以来のゴールを決めた。ホジナーはまだフランスリーグでプレーしていた昨年の冬、腎臓の腫瘍を患って戦列を離れていた。この日のゴールで、その戦いもハッピーエンドを迎えた。

(10)3D香川

ドルトムントの香川真司は、ヘルタ戦でチームの全3得点に絡む大活躍を見せた。1点目は先述の、ヘディグの名手マッツ・フメルスへのアシストだった。ショートコーナーを受けた香川が、相手と駆け引きをしながら、最後は左足で鋭いクロスを入れた。2点目はゴール正面20mほどの位置で技ありのチップキックで完全に相手の裏をついた。香川がボールを触れば、ピッチが3D化するのは、目の錯覚だろうか。